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ウッドブラインドでおしゃれな部屋に! 導入するメリット・デメリットは?

ウッドブラインド

あたたかみのある木の質感と、スタイリッシュさが人気のウッドブラインド。雑誌やインテリアショップでも見ることも多く、「自宅に取り入れてみたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。でも、実際設置するとなると、カーテンと比べてどんな点が異なるのか、気になりますね。そこで今回は、お部屋をおしゃれに演出してくれるウッドブラインドのメリットやデメリットに加え、ウッドブラインドの掃除方法についてもご紹介いたします。

目次
1. ウッドブラインドを取り入れるメリットは?
2. ウッドブラインド導入のデメリット
3. ウッドブラインドの掃除方法

1.ウッドブラインドを取り入れるメリットは?

他の窓装飾と並んで、今ではすっかり定番となったウッドブラインド。高級感があり、スタイリッシュかつナチュラルな印象のウィンドウトリートメント(窓装飾による演出)です。
今回はその気になる人気の理由をご紹介します。

●ウッドブラインドが人気の理由
(1) 質感や温もりで癒しのインテリアが作れる
(2) 洋室にも和室にもマッチする
(3) 埃が付着しにくく掃除がしやすい
(4) 窓廻りがすっきりとして部屋が広く見える
(5) 熱伝導率が低く遮熱効果が高い
(6) カーテンと比べて臭いが付きにくい
(7) 高層マンションにも使用可能

木肌の温もりが魅力的なウッドブラインドは、ナチュラルテイストをはじめ、北欧・和風・アジアン・モダンなど幅広いインテリアに相性良く使えます。カーテンと異なり窓枠周辺のおさまりが良く、直線のラインで空間がすっきりと広く見えるのも人気の理由と言えるでしょう。

またウッドブラインドは、暑い季節の日差しをブロックしつつ、スラットの角度調整で風を通すこともできるので、外からの視線を気にせず快適に過ごすことができます。さらに臭いのつきやすいカーテンと比べて、ペットやたばこ、お料理の臭いが付きにくいのも嬉しいポイントです。家族やゲストの集まるダイニングやリビングに、ぴったりの窓装飾といえます。

ウッドブラインドは11階建て以上の高層マンションでも使用可能です。通常高層マンションには、階数に関わらずカーテンには防災仕様のものを使用することが義務付けられていますが、ウッドブラインドは「消防法」における防炎対象物品外となっているためです。ちなみに平成19年から日本防炎協会による防災用ウッドブラインドの申請が開始され、各メーカーではさまざまな「防災製品」の認定を受けたウッドブラインドも販売しています。木素材に樹脂を施したものや、ウッドプリントを施した樹脂素材を使用したものなど、種類も様々。購入の際には、お住まいにどのような素材がふさわしいのか、改めて考えておくと良いですね。

消防庁「防炎対象物品」→ https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/office_adv/bouen/p02.html
日本防炎協会→https://www.jfra.or.jp/whatnew/080130.html

2.ウッドブラインド導入のデメリット

どのような商品にもデメリットはあるもの。人によって気になるポイントは異なりますが、どんなデメリットがあるのか知っておくことで、納得のいく空間づくりができます。一般的にあげられるウッドブラインドの気になる点は、以下のようなものがあげられます。

●ウッドブラインドの気になる点
(1) 重量があるため上げ下ろしが面倒
(2) 出入りの多い掃き出し窓には不向き
(3) カーテンに比べて遮光性は低い
(4) アルミブラインドよりコストが高め

ウッドブラインドには様々な種類の素材があります。一般的に多く出回っているのは「バスウッド」(北米原産のシナノキ属の広葉樹。乾燥後は軽量で変形しにくい)と呼ばれる木材で、カーテンに比べて重量が重いと認識している方も多いでしょう。スラットの素材が「バスウッド」の場合は、頻繁に上げ下ろしする窓や、掃き出し窓などへの設置は避けた方が無難とも言われています。ただ、素材によってはそのデメリットも払拭可能で、天然木材の中でも最も軽量な「桐」なら、通常の半分程度の軽さなので、上げ下げの操作もストレスフリーです。

もうひとつのデメリットとして、ウッドブラインドは厚みのあるスラットの特性上、コード穴からの光漏れが発生しやすく遮光性に欠けることがあげられます。そのため寝室など光漏れが気になる部屋には、コード穴の隙間を埋めてくれる「ラダーテープ仕様」をおすすめします。

ウッドブラインド

ラダーテープは各メーカーでもさまざまな色選択が可能です。スラットの色に合わせるのはもちろん、逆に対照的なカラーを選ぶなど、幅広いアレンジが楽しめます。ただし、引き上げたときにテープが山折りに重なるため、前後に幅を取ってしまうのが難点。そのため購入を考える際には、窓枠に充分な奥行きがあるかどうかを見極める必要があります。

最後にコスト面では、全体的にアルミよりも高い傾向にありますが、メーカーによっては既製品で比較的リーズナブルなものも販売されています。しかしアルミや木製に関わらず、やはりブラインドは窓枠とのフィット感が機能面でも見映えの面においても大切です。妥協せず、部屋の窓サイズにできるだけフィットしたものを選ぶことをおすすめします。

3.ウッドブラインドの掃除方法

ウッドブラインド

最後にウッドブラインドの掃除方法について触れておきましょう。ウッドブラインドは、アルミに比べて静電気を発生しにくく、埃が付着しにくい特性を持っています。とはいえ、放っておくと埃は積もります。掃除方法としては、水拭きはせずブラシのついた掃除機で吸引するか、ハンディモップや軍手を活用して埃を取り払うようにしましょう。アルミ製と比べて羽の枚数が少なく折れる心配もないため、そのぶん掃除がしやすく忙しい方にもぴったりです。

インテリア性の高さに加え機能性にも優れたウッドブラインド。テレワークなどでおうち時間が長くなった今、窓辺にナチュラルな要素を取り入れることで、どこか癒しを与えてくれるインテリアに傾けることができます。「窓装飾を見直したい」「新居の窓装飾に何を選ぶか迷っている」、とお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

他にも窓装飾を検討してみたい場合は、下記の関連記事もチェックしてみてください。
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■この記事のライター
熊谷 皇
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
千葉県出身。鹿児島大学院工学研究科建築学専攻終了。専門は建築環境(温熱環境性能、住宅の省エネ性評価等)。住宅の省エネ基準検討WGの委員、建築環境省エネルギー機構・日本建築センター・職業能力開発総合大学校等の講習会講師の経験を持つ技術者。ライター。
※建装工業株式会社公式HPはこちら

(2022年5月9日新規掲載)
※本記事は掲載時の内容であり、現在とは内容が異なる場合ありますので予めご了承下さい。

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