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のぞいてみよう! 工事現場紹介 シティタワーズ豊洲ザ・ツイン大規模修繕工事

タワーマンション 大規模修繕工事

【工事中のエントランス状況】

タワーマンション 大規模修繕工事

【下層階の仮設設置状況】

今回の現場訪問は、シティタワーズ豊洲ザ・ツインです。地上48階建て、1,063戸の大規模ツインタワーマンションです。豊洲駅から徒歩4分、超高層マンションでは珍しいブラックを基調とした外壁・全面ガラスウォールの都会的で洗練された外観がひときわ目を惹きます。豊洲運河の横に位置し、3つの庭園・境界の林があり、キャナルウォークなど、都市にいながら水辺と緑の潤いに包まれています。

1,063戸とマンションの規模が大きく、地上48階建てと高さも高いツインタワーの第1回目の大規模修繕工事、約2年に渡る工期となります。建装工業がどの様な点に留意して工事を行っているかレポートします。

目次
1. 工事現場の概要
2. 今回の工事の経緯・特徴を教えてください。
3. 今回の工事で工夫している点を教えてください。
4. 今回の工事で苦労している点を教えてください。
5. 工事竣工までの意気込みをお聞かせください。

1. 工事現場の概要

工事名称 シティタワーズ豊洲ザ・ツイン大規模修繕工事
建物規模 鉄筋コンクリート造 地上48階 1,063戸 (S棟602戸・N棟461戸)
所在地 東京都江東区豊洲3丁目  豊洲駅から徒歩4分
竣工年 2010年(平成22年)竣工 築13年経過
工期 工期:2023年1月10日〜2024年12月28日 (2年間)
発注者 シティタワーズ豊洲ザ・ツイン管理組合
工事内容 マンション共用部の修繕工事
取材日 2023年11月30日
話を聞いた人 山本さん(現場副所長)

2. 今回の工事の経緯・特徴を教えてください。

設計監理方式で入札・プレゼンテーションによる業者選定と伺っています。当社は、下写真の様な模型を用い、管理組合様に工事の進め方・留意点等分かり易くお伝えし、ご採用を頂きました。

シンボルカラーの黒色系を復元して塗装・タイルの修繕工事を行いますので、タイル補修跡が目立たない様にタイルは設計監理者様と相談しながら製作し、現地で見本焼きを使って色確認を行いながら、管理組合様に丁寧にご説明して対応致しました。

管理組合様から許可を頂いて合鍵を製作しています。万が一紛失等が有れば一大事になりますので、紛失しない様に日々の鍵の貸出管理を行っています。もちろん、鍵が単独で落下しない様な防御策も講じています。

ビューバスと言われる、外窓に直結するバスルームがあります。内部からブラインドがご利用できる様に対応したり、居住者様がご利用されている時に、作業と重ならない様に事前アナウンスを十分に行っています。

タワーマンション 大規模修繕工事

【プレゼンテーションで使用した模型】

タワーマンション 大規模修繕工事

【下層階の仮設設置状況】

3. 今回の工事で工夫している点を教えてください。

管理組合様とのお約束で、お部屋の外部にゴンドラ等の仮設が常に無い状態にして頂きたい、とご要望を受けましたのでその点に留意し仮設計画を立案しました。ゴンドラは超高層マンションで使用するガイドレール付きゴンドラを主に採用しています。外部はゴンドラ仮設による改修工事の為、ゴンドラ稼働の効率化を第一に考え現場運営を行っています。非稼働ゴンドラを発生させない様に、状況に応じて午前と午後で作業員の配置換えも行っています。

ゴンドラは33台使用していて、作業員は、毎日100名程度で運営しています。外部は限られたゴンドラ乗り込みでの作業のみになりますので、作業の遅れを作業員増で対応することが出来なく、日々の進捗確認を精度良く行っています。

次に室内に入り込む臭気低減に力を入れています。外部の工事では、外壁塗料材は水系塗料を使用していますが、鉄部塗装・床防水材は溶剤系を使用しますので、どうしても溶剤臭が発生してしまいます。着工前に臭気に関するアンケートを行い、ゲストルームの使用状況を管理会社様と密に打合せを行って、24時間換気に対応しています。

4. 今回の工事で苦労している点を教えてください。

着工前の色選定で苦労致しました。江東区の景観条例で新築当初と同色にしなければならず、新築当時の設計会社様・塗料メーカー様と何度も協議を行い、新築時と同色で修繕工事を行う事が出来ました。管理組合様にとっては、慣れ親しんだ色で工事が出来る様になりホッとしています。

高層階及び風の通り抜けがあり、強風となっています。風には十分対策を講じています。
また、タイルのハツリ作業時に発生する撤去材等を含め落下物に細心の注意を払い施工を行っています。物を落下させてしまうと、落下角度によりそのまま地上に到達してしまう恐れがありますので、タイル工事をはじめ工事には細心の注意が必要になります。

タワーマンション 大規模修繕工事

【屋上の気象情報計器設置状況】

タワーマンション 大規模修繕工事

【屋上の天候状況確認】

5. 工事竣工までの意気込みをお聞かせください。

「工事業者の良否は仮設に現れる」と思っています。だらしのない仮設は、安全にも良くなく、工事の精度が高くない雰囲気が感じられます。工事が完成したら無くなるものですが、本現場では特に仮設に留意しました。

2年に渡る工事となります。協力会社と綿密な打合せが良い工事には欠かすことが出来ないと思います。朝礼会場には、協力会社のロゴ等で明確にわかる様に工夫しています。
現在、50%程度の出来高となりました。工事は、基本上層階から行っています。

毎日の朝礼で本日の作業内容を把握し、昼礼で明日の予定工事を確認し、夕方の現場最終確認を行い、安全・品質でお客様からご満足頂ける工事を、ご指定の工期内に完了させる所存です。

そして、お客様から、“建装工業に頼んで良かった”と思って頂ける様、愚直に頑張ります!

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【ゴンドラと足場仮設状況】

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【朝礼会場の協力会社の会社名とロゴ】

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【現場事務所廻りのフラットパネルSDGs看板】


■この記事のライター
吉田 秀樹
建装工業株式会社 MR業務推進部長
愛知県出身 職能能力開発総合大学校(当時:相模原市)卒業
マンション管理士・一級建築施工管理技士・マンション維持修繕技術者を有し、大規模修繕工事の営業に従事した経験者
※建装工業株式会社公式HPはこちら

(2024年1月15日新規掲載)
*本記事は掲載時の内容であり、現在とは内容が異なる場合ありますので予めご了承下さい。

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