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のぞいてみよう!施工中現場紹介 〜シャルマンコーポ大宮七里第3回大規模修繕工事〜

マンション 大規模修繕工事 3回目

【シャルマンコーポ大宮七里第3回大規模修繕工事の施工中外観】

本マンションは1回目・2回目の工事も建装工業で行っています(1回目は下請で施工)。管理組合様からの信頼に応えるための現場運営のポイントを中心に、具体的に現場所長の中井さんに聞きました。

目次
1. 本現場の基本状況
2. 今回の工事の特徴
3. 今回の工事で工夫している点
4. 今回の工事で苦労している点
5. 工事竣工までの意気込み
6. 最後に

本現場の基本状況

工事名称 シャルマンコーポ大宮七里第3回大規模修繕工事
建物規模 鉄骨鉄筋コンクリート造 地上10階建 5棟 285戸
所在地 埼玉県さいたま市見沼区新堤8-1
竣工年 1982年(昭和57年)
工期 2023年2月1日〜2023年8月10日
発注者 シャルマンコーポ大宮七里管理組合
工事内容 共通仮設工事、直接仮設工事、コンクリート補修工事、タイル補修工事、シーリング工事、外壁塗装工事、鉄部塗装工事、防水工事、清掃工事、その他工事、改良改善工事
取材日 2023年4月5日
話を聞いた人 現場所長:中井さん、現場副所長:中澤さん

今回の工事の特徴

今回訪問の工事現場は、埼玉県さいたま市に所在する東武野田線七里駅から徒歩圏内の、近隣にスーパーマーケットがある閑静な住宅街に位置しております。本マンションは大規模修繕工事を1回・2回と定期的に行っており、今回が第3回目の大規模修繕工事となります。
工事内容は、『共通仮設工事・直接仮設工事・コンクリート補修工事・タイル補修工事・シーリング工事・外壁塗装工事・鉄部塗装工事・防水工事・清掃工事・その他工事・改良改善工事』です。

【防犯に対する取り組み】
仮設事務所を敷地内に設置することにより、お客様からのお問い合わせ事項に迅速に対応することが可能となっております。また、1階廻りの足場にネットフェンスを設置し、侵入防止に努めるほか、防犯カメラを設置することで、部外者の侵入を防いでいます。

【安全に対する取り組み】
本工事で使用する足場部材は、効率的に作業を進めることができ、かつ安全性の高い次世代足場アルバトロスを採用しました。また、落下防止措置の朝顔養生はユニット式としております。

【品質に対する取り組み】
コンクリート補修工事は実数精算項目(足場を設置し、建物全面を調査した結果により施工数量を決定する工事項目)となっております。調査を実施した結果、経年による劣化の進行が早く当初の想定数量より多かったので、施工後に危険のない部位(具体的には、廊下・バルコニーの外壁モルタルの軽微なひび割れ・浮いている部分)は施工除外と致しました。
今までこの様な場合には、手書きの下地補修図面をCADに清書し、別途手計算で数量表を作成していました。しかし、当社の独自開発したiplot(アイプロット)を導入したことで、職員・調査者がタブレット(iPad)を用いて図落しすることにより、集計はシステム上で行われ、なおかつCAD清書を不要としたので、設計監理者様・管理組合様にタイムリーにご報告出来るようになり、現場運営を円滑に行うことが可能になりました。

今回の工事で工夫している点

3回目の大規模修繕工事ということもあり、ご年配の方も多く住まわれております。そのため、ご案内はできるだけ簡潔にし、かつ文字を大きくするといった工夫をしたうえで全戸配布をしております。さらに、翌日の作業予定・洗濯物情報等スマートフォンでも確認できる様に、KENSO-メディアシステムを導入しております。居住者の皆様に広くご活用いただいております。ご年配の方にもスマートフォンで閲覧頂ける様に、QRコード表示、丁寧なご説明を心掛けています。その結果、工事開始後2カ月経過した現在で、約3割の方が毎日KENSO-メディアシステムをご覧になっています。

また、居住者様のつまずきや転倒を防止するため、工事中の段差をできるだけ無くし、床面養生材は滑りにくい素材のものを使用しております。足場材・飛散防止メッシュシートなどで普段より暗くなる部位には、仮設の電灯や注意表示等を設置しています。

マンション 大規模修繕工事 3回目

【塗装施工中の内部廊下状況】

今回の工事で苦労している点

現場運営で苦労している点は正直ありません。今までの1回目・2日目の大規模修繕工事を当社で施工させて頂き、今回の3回目も当社をご指名頂きました(1回目は下請で施工)。その信頼を裏切ることなく、お応えしなければならないプレッシャーはあります。信頼にお応えするには、品質の良い工事をお引き渡しすることにあると思っています。今回は、現場職員として「当たり前のことを愚直に行う」をスローガンにして工事運営を行っています。
今回の工事は、コンクリート補修工事・外壁塗装工事がメインとなりますので、本塗装前の試験施工での確認、工程検査、使用塗料缶数の確認等を日々行い、記録しています。特に外壁塗装は、下塗りの微弾性フィラーを砂骨ローラーでパターン付けしますので、注意を要します。

工事係員4名の意識統一は日々の打合せで行っています。また、世帯数が285戸で大型工事となるため、作業班は工区分けのうえ2班体制とし、見本施工で品質統一を行っています。

鉄骨階段の塗装は、錆が多くありましたのでケレン(錆落し)が重要と考えました。階段での塗装作業中に、鉄紛・錆紛・塗料の飛散があると車への付着も懸念されましたので、全面シート張りを行いました。下写真の通り、階段部の暗さ低減で白色を用いました。

マンション 大規模修繕工事 3回目

【鉄骨階段の飛散防止養生状況】

工事竣工までの意気込み

現在、工事を着手して2カ月経過し、工事は順調に推移しています。写真の通り、工事担当者4名と現場事務担当も含め5名で運営しています。元TOHO社員と初の合同現場管理になりますので、お互いの良いところを伸ばしながら、お客様に工事が終わった時に、「3回目の大規模修繕工事も建装工業で良かった」と思って頂ける様に邁進してまいります。そして、工事中の居住者様も含めた安全管理、良い品質での工事のご提供が出来る様に、工事係員・作業員と一丸となって頑張る所存です。

マンション 大規模修繕工事 3回目

【左から村瀬さん・中澤さん・中井さん(現場所長)・小井土さん・渕上さん】

最後に

1回目から3回目まで建装工業にご発注頂きましたマンション大規模修繕工事現場のご紹介となりました(1回目は下請で施工)。管理組合様のご期待に応えるには、本現場のスローガン「当たり前のことを愚直に行う」しかないと私も思います。

■あわせてお読みください。
・のぞいてみよう!工事現場紹介 〜江戸川台小田急ハイツ大規模修繕工事〜
・のぞいてみよう!施工中現場紹介 〜第4回 北海道札幌市編
・のぞいてみよう!工事現場紹介 〜リバーサイドタウン木場南スカイハイツ第3回大規模工事〜


■この記事のライター
吉田 秀樹
建装工業株式会社 MR業務推進部 統括部長
愛知県出身 職能能力開発総合大学校(当時:相模原市)卒業
マンション管理士・一級建築施工管理技士・マンション維持修繕技術者を有し、大規模修繕工事の営業に従事した経験者

(2023年6月5日新規掲載)
*本記事は掲載時の内容であり、現在とは内容が異なる場合ありますので予めご了承下さい。

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