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のぞいてみよう!工事現場紹介 シティタワー浜松大規模修繕工事

タワーマンション 大規模修繕工事

【浜松駅前 Google マップ】

タワーマンション 大規模修繕工事

【仮設設置状況】

浜松市は、静岡県の西部、遠州地方にある県内で最多の約78万人の人口を有する政令指定都市で、県庁所在地である静岡市を上回る人口を持ち、遠州地域(静岡県西部)における経済・文化・観光の中心となっています。その浜松市の中心となる、浜松駅から見る事が出来る超高層マンションを、2棟同時に建装工業中部支店が施工していますので現場取材を行いました。今週は、シティタワー浜松をレポートします。

①D'sTower     34階 210戸+店舗 2023.1.10〜2023.10.31 半沢所長
②シティタワー浜松 32階 194戸+店舗 2023.4.17〜2024. 3.31 西生所長

目次
1. 工事現場の概要
2. 今回の工事の経緯・特徴を教えてください。
3. 今回の工事で工夫している点を教えてください。
4. 今回の工事で苦労している点を教えてください。
5. 工事竣工までの意気込みをお聞かせください。

1. 工事現場の概要

工事名称 シティタワー浜松大規模修繕工事
建物規模 鉄筋コンクリート造 地上32階 194戸+8店舗
所在地 静岡県浜松市中区板屋町2番
竣工年 2010年(平成22年)竣工 築13年経過
工期 2023年4月17日〜2024年3月31日
発注者 シティタワー浜松住宅管理組合
工事内容 マンション共用部の修繕工事
取材日 2023年9月14日
話を聞いた人 西生さん(現場所長)

2. 今回の工事の経緯・特徴を教えてください。

現在、築13年ですが、外壁タイルがひび割れ・欠損、外壁から漏水発生、新築時のアフター手直しでタイル補修跡等が目立つ様になったことにより、本工事を実施することになったと聞いています。タイルは外観写真の通りラスタータイルの濃色で、見る角度によりタイルの色が変化するタイルとなっています。今回、タイル補修跡が目立たない様にタイルは設計監理者様と相談しながら製作し、見本焼きを現地で色確認を行いながら、管理組合様に丁寧にご説明して対応致しました。

建物形状は、上部から下部まで一直線となっています。1階廻りの店舗及びホテルは施設管理組合様が運営していて、2〜32階の住居部分は住宅管理組合様が運営しています。今回の工事は、2階以上が対象となっていますが、1階の店舗様に出来るだけご迷惑をお掛けしない様に、配慮しています。また、正面はメイン道路に面していますので、タイル等の落下物が無い様に、配慮しながら施工を行っています。安全確保の為、タイルのハツリ・清掃時には警備員を配置して安全通路の確保・安全管理に努めています。

3. 今回の工事で工夫している点を教えてください。

タワーマンション 大規模修繕工事

【1階廻りにて 左:西生所長、右:佐藤副所長】

ゴンドラは超高層マンションで使用するガイドレール付きゴンドラを採用しています。外部はゴンドラ仮設による改修工事の為、ゴンドラ稼働の効率化を第一に考え現場運営を行っています。非稼働ゴンドラを発生させない様に、状況に応じて午前と午後で作業員の配置換えも行っています。また、ゴンドラをバルコニー内部用とバルコニー外部用に分けて運用しています。ゴンドラは7台使用していて、作業員は、毎日30名程度で運営しています。外部は限られたゴンドラ乗り込みでの作業のみになりますので、作業の遅れを作業員増で対応することが出来なく、日々の進捗確認を精度良く行っています。

次に安全管理、特に新規入場者教育に力を入れています。写真に説明文を添えて、分かり易くして、現場事務所・詰所の出入り口に掲示をしています。掲示内容は、室外機のホース戻し位置、バルコニー照明のスイッチ確認方法、作業終了退去時の隔てメッシュシートの位置、ゴンドラ作業の注意点等になります。

4. 今回の工事で苦労している点を教えてください。

タワーマンション 大規模修繕工事

【低層階仮設設置状況】

1階には本工事対象外となっている店舗が並んでおり、かつ浜松駅に隣接したマンションであるため為、第3者を含めた通行量が非常に多いです。したがいまして、安全管理を最重要課題と致しました。店舗関係者や利用者、一般通行人へ安全通路確保、通行規制へのご協力等への配慮が不可欠になります。

タイルの張替え枚数は、3万枚程度を見込んでおり、ハツリ作業時に発生する撤去材等を含め落下物に細心の注意を払い施工を行っています。建物形状は、上部から下部まで一直線となっていますので、物を落下させてしまうとそのまま地上に到達してしまうので、タイル工事をはじめ工事には細心の注意が必要になります。

それゆえに、知らなかった・うっかりミスは許されませんので、現場入場時に、現場内のルールを写真に説明文を添えて、分かり易くして直接作業員に説明、現場事務所・詰所の目立つ出入り口にも掲示しています。

タワーマンション 大規模修繕工事

【新規入場者教育資料①】

タワーマンション 大規模修繕工事

【新規入場者教育資料②】

タワーマンション 大規模修繕工事

【1階廻り 落下対策 立ち入り禁止区画】

5. 工事竣工までの意気込みをお聞かせください。

タワーマンション 大規模修繕工事

【屋上にて 左:西生所長、右:佐藤副所長】

超高層マンションの改修工事は初めてに等しく、ゴンドラ仮設も久方ぶりであり、内心緊張しています。ただこの緊張感があるからこそ当現場における物事の判断を慎重に検討し適切に行い、特に大きなトラブルもなく今日に至っていると思っています。この初心を忘れずに無事故で工期を遵守して竣工を迎えたいと思います。そして、何よりもお客様に御満足頂け、“建装工業に頼んで良かった”と思って頂ける様、愚直に頑張ります!

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■この記事のライター
吉田 秀樹
建装工業株式会社 MR業務推進部長
愛知県出身 職能能力開発総合大学校(当時:相模原市)卒業
マンション管理士・一級建築施工管理技士・マンション維持修繕技術者を有し、大規模修繕工事の営業に従事した経験者
※建装工業株式会社公式HPはこちら

(2023年10月23日新規掲載)
*本記事は掲載時の内容であり、現在とは内容が異なる場合ありますので予めご了承下さい。

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