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現場所長に聞く 〜第3回 首都圏MR 工事部 K.Yさん編

マンション 大規模修繕
現在建装工業が施工しているマンションで、現場所長について掘り下げていくシリーズです。
ずっと建設業の中で仕事をしてきた人の中でも、新築工事の経験がある人、ずっと改修業界にいる人、営業部門の経験がある人など、様々なバックグラウンドがあります。
そうした人それぞれの経験を経て、今はマンション大規模修繕工事現場の現場所長を努めているみなさんにインタビューを行い紹介していきます。

こんな人におすすめ
● 大規模修繕工事まっただ中のマンションにお住まいの方に
● マンション改修業界で働きたいとお考えの方に

目次
1. 今回の現場所長 基本情報
2. 現場運営のポリシー
3. 現場運営で大変な点
4. 所長の1日のルーティーン
5. 今回担当の現場の印象
6. 今後の現場運営でやっていきたいこと

1. 今回の現場所長 基本情報

取材日 2020年6月22日
イニシャル K.Y さん
入社年 2002年(平成14年)
年齢 57歳(2020年6月時点)
部署 首都圏マンションリニューアル事業部
工事統括部
学歴 工業高等学校 建築学科 卒業
経歴 ゼネコンにて新築工事・増築工事を約20年の間に多数経験
その後建装工業へ入社

2. 現場の運営にあたり、ポリシーとしていることは何ですか。

自分の目で現場を見ることです。居住者の方や理事・修繕委員の皆さんから何か聞かれた時に、自信を持ってお答えしたいので。現場の規模が大きいと、一緒に現場を担当する所員と協力しながらやりますが、できるだけ自分の目で見たいと思っています。

それと、朝は現場に早く来るようにしています。就業規則上の時間よりは随分早いですが、6時半から7時の間には来ていますね。朝は何かと忙しいので、余裕を持っていた方が突発的な事項にも対応しやすいんですよ。居住者の方はもちろん、作業員にも迷惑をかけたくないので。

その他には、朝礼とラジオ体操は可能な限りやるようにしています。敷地が狭いことや、騒音への配慮から集まって朝礼がしにくい現場もありますが、そこをなんとかして実施しています。服装・保護具の確認をして、作業員からうるさいと思われるぐらいに注意したり指摘するようにしています。
うるさいと思われるぐらいの方が、現場が引き締まって事故を予防できるんです。

3. 現場の運営の中で、大変だなと思う点は何ですか。

毎日、様々な作業員がやってくることがあることですね。どうしても作業人数を確保しなければ行けない時に、人数を確保できても毎日同じ作業員が来るとは限りません。
新しい人が来るたびに、入場のための書類を確認したり、当現場ならではの注意事項を説明したりということを毎回行います。手間がかかる作業ではありますが、これをきちんと出来なければ事故を防ぐことが出来ません。地道ですがとても重要なことです。

マンションの修繕工事は、居住者の方が住んでいる中での工事なので、様々な方と接することになります。
居住者の方からお叱りを受けることもありますが、そんな時こそ直接お会いしてお話を伺うようにしています。
電話越しやメールだけでのやりとりでは、なかなか全てを伝えきることが出来ません。始めはご立腹だった居住者さんも、何度か直接会ううちに最終的にはとても仲良くなってしまうこともあるんです。

4. 所長の1日のルーティーンを教えてください。

マンション 大規模修繕
朝は早めに来ているので、落ち着いて処理したい書類作成関係の仕事は朝礼の前にやります。
来客や電話の少ない時間帯ですからね。定刻に朝礼を行ってから新規入場者教育をみっちりとやります。その後に、その日の作業場所の状況を見るために現場内を一通り見て回ります。
昼食の後は、当日の作業状況や翌日の作業内容の確認のため、昼礼を行います。また現場を一通り見て回り、現場の確認や検査を行います。
夕方になったら、各作業員からの作業終了報告を聞いて、作業終了状況をまた見て回ります。扉の閉め忘れや道具・材料の置き忘れが無いかを確認します。
その後に戸締りをして、現場の作業は終了です。事務所に戻ったら、また書類関係の業務を行って、その日は終了となります。
今回の現場は、片道40分程度の通勤時間です。

新築工事に携わっていた経験もありますが、その時と比べると仕事をしている時間は短いですよ。
居住者さんもいる環境ですから、いつでも工事が出来るわけではありませんので。時代のせいもあるかもしれませんが、当時はもっと長時間働いていました。

5. 今回担当されている現場は、どのような印象ですか。

マンション 大規模修繕

足場資材の荷揚げ時の状況

1回目の大規模修繕工事ということもあり、マンションの築年数からして子どもが多いなという印象です。
小さなお子さんのいらっしゃるファミリー層の多いマンションということですね。そのため、資材の運搬や作業員通行時に接触事故が起こらないよう、居住者と作業員の通り道をはっきりと分けたり、警備員を配置して誘導を行ったりということを普段よりも意識しました。

居住者の皆さんは、全体的に穏やかな方が多く、管理組合内の理事会・修繕委員会さんもしっかりされていました。
工事を進める上で、発注者である管理組合さんに相談して決めなければいけないこともたくさんありましたが、きちんと協議をしながら一つずつ確実に結論を出すことができました。

6. 今後の現場運営で、やっていきたいことを教えてください。

社歴が長くなるにつれて、自分が担当したマンションが増えていきます。工事が終了してしばらく経ってから、別の工事を依頼してくれることもあります。
忙しくはありますが、そうした依頼にはできるだけ応えるようにしていきたいと思っています。

《この記事のライター》
大塚 麻里絵
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
埼玉県出身 東京理科大学理工学部建築学科卒業
一級建築士・一級建築施工管理技士を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある女性技術者・ライター

(2020年8月31日記事更新)

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