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のぞいてみよう!施工中現場紹介 〜第2回 千葉県白井市編

マンション 大規模修繕
現在建装工業が施工しているマンションの工事現場の様子についてリポートしていくシリーズです。
今まさに大規模修繕工事まっただ中のマンションにお住まいの方はもちろんのこと、マンションという、いつかは必ず大規模修繕工事を迎える集合住宅にお住まいの皆様に、ためになる情報を分かりやすくお伝えしていきます。

こんな人におすすめ
● 大規模修繕工事を計画しているマンションにお住まいの方に
● 大規模修繕工事まっただ中のマンションにお住まいの方に
● マンション改修業界で働きたいとお考えの方に

目次
1. 今回の工事現場 基本情報
2. 今回の工事の特徴
3. 今回の工事で工夫している点
4. 今回の工事で苦労している点
5. 工事竣工までの意気込み

1. 今回の工事現場 基本情報

マンション名 千葉ニュータウンAマンション
※マンション名は伏せています
所在地 千葉県白井市
竣工年 1995年(築25年)※2020年時点
建物規模 2棟 地上5階建て 70戸
PCa造(プレキャストコンクリート造)
工期 2020年3月〜2020年7月(4ヶ月)※予定
発注方式 責任施工方式
取材日 2020年5月22日
話を聞いた人 現場所長 T.Sさん

2. 今回の工事の特徴を教えてください。

マンション 大規模修繕

工事前の屋上防水の様子

築25年のマンションで、今回は2回目の大規模修繕工事を施工しています。
1回目の大規模修繕工事も当社で施工したのですが、当時は屋上の防水工事を行わなかったことから、屋上の防水層の劣化が進んでおり、その結果として漏水が複数個所で起きてしまっている点が特徴的です。
また、プレキャストコンクリート造(工場でつくられたコンクリート部材を現場で組立てて建物をつくる構造)であることから、外壁のシーリングが2面接着になっています。屋上からいったん雨水が入ってしまうと、シーリングの底の部分が水の通り道となってしまい、最上階でないお部屋でも漏水してしまっていました。
そのため、今回は、漏水の大きな原因となっている屋上防水をしっかりと施工するなどにより漏水を確実に防止することが重要です。

3. 今回の工事で工夫している点は何かありますか。

今回の工事は、設計コンサルタントなどが参加しない責任施工方式ですので、工事に関する打合せは、発注者である管理組合さんと、施工者である建装工業の2者で行います。
定例打合せは月に1回ですが、その前の下話として理事さんには次回の会議で決めていただきたいことを伝えておくようにしています。
会議に参加される理事さんは建築に関する専門家ではないので、いきなり「どうしますか」と聞かれても、すぐに決められるものではありません。
2〜3の選択肢を用意して、それぞれのメリット・デメリットを事前に伝えておくことで、会議本番までにお考えいただく時間ができるので、実際の会議の場での結論が出しやすくなります。
ここは築年数も経てきているマンションですので、居住者の平均年齢も高めで在宅率が高いです。
これは、日中にお会いすることもとても多いので、下話の中での不明点があればその都度ご質問いただくことが出来ます。
これは在宅率の高いマンションならではの方法かもしれません。

4. 今回の工事で苦労している点はありますか。

2020年3月に始まった工事なので、新型コロナウイルスの影響を受けているところです。
外壁の工事は屋外で完結するので、管理組合さんと相談の上で工事は継続して行っています。
しかし、中にはお部屋の中に入る工事、玄関ドアを開けなければできない工事があるので、この工事は実施時期を遅らせています。具体的には、漏水しているお部屋の中の調査と、玄関ドア枠の塗装工事ですね。
特に今回の工事は漏水を止めることが大きなポイントとなっていますので、漏水の調査は早く行いたいです。
感染拡大防止策を整えている最中なので、その上で漏水したお部屋を確認しに行きます。

5. 工事竣工までの意気込みを聞かせてください。

マンション 大規模修繕

屋上端部の押え金物を部分的に撤去した状況

マンション 大規模修繕

屋上防水施工状況

なんといっても屋上からの漏水を完全に止めなければと思っています。
お住まいの皆さんもとても心配している部分で、今回の工事の最大の目的といってもいい工事です。防水工事の施工中であっても、工事によって更に漏水させてしまっては大変です。
通常の防水改修工事よりもその点に大きく配慮した工事にしています。
例えば屋上端部(屋上のふちの部分)の押え金物は、通常であれば工事の最初の方に全て撤去してしまいますが、今回は撤去したところからの漏水を防ぐために、部分的に取って防水工事を終えて新しい金物を付けるという流れで施工しています。
屋上の防水層は複数の層でできているので、通常は端部の金物を全て撤去したからと言ってたちまち漏水してしまうわけではありません。ですが、今回のマンションの工事では、より安全側を見て工程を決めているということです。

完全に漏水を止めて工事を終えるために、残りの工期の中でしっかりと工事管理をして行きます。

《この記事のライター》
大塚 麻里絵
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
埼玉県出身 東京理科大学理工学部建築学科卒業
一級建築士・一級建築施工管理技士を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある女性技術者・ライター

(2020年6月15日記事更新)

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