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きいてみよう!現場所長紹介 第1回 首都圏MR 工事部 Y.Iさん編

マンション 大規模修繕
現在建装工業が施工しているマンションで、現場所長について掘り下げていくシリーズです。ずっと建設業の中で仕事をしてきた人の中でも、新築工事の経験がある人、ずっと改修業界にいる人、営業部門の経験がある人など、様々なバックグラウンドがあります。そうした人それぞれの経験を経て、今はマンション大規模修繕工事現場の現場所長を努めているみなさんにインタビューを行い紹介していきます。

こんな人におすすめ
● 大規模修繕工事まっただ中のマンションにお住まいの方に
● マンション改修業界で働きたいとお考えの方に

目次
1. 今回の現場所長 基本情報
2. 現場運営のポリシー
3. 現場運営で大変な点
4. 所長の1日のルーティーン
5. 今回担当の現場の印象
6. 今後の現場運営でやっていきたいこと

1. 今回の現場所長 基本情報

取材日 2020年3月31日・4月24日
イニシャル Y.I.さん
入社年 2011年(平成23年)
年齢 36歳(2020年5月時点)
部署 首都圏マンションリニューアル事業部
工事統括部
学歴 私立大学 建築学科 卒業
経歴 ゼネコンにて新築工事およびマンション改修工事を経験 その後建装工業へ入社

2. 現場の運営にあたり、ポリシーとしていることは何ですか。

何か新しいことには常に挑戦していたいと思っています。
マンションの大規模修繕工事では、居住者向けに工事の進捗や生活制限の発生する作業について、毎日更新してお知らせする掲示板が設置されるのが一般的ですが、今回の工事ではこの掲示板を「大規模修繕工事」と「耐震改修工事」にはっきりと分けて掲示することに挑戦しました。
工事内容が複雑なので、お住まいの皆様にきちんとお伝えするのが難しい部分があります。そこで、この方法は早い段階から練っていたアイディアなんです。

他にも考えているアイディアは色々持っているのですが、なかなか実現できていないものもあります。

3. 現場の運営の中で、大変だなと思う点は何ですか。

マンション 大規模修繕
ふだんお住まいの居住者さんへの対応ですね。私は新築工事を手がけるゼネコンで働いていたので、改修工事よりも新築工事を主に担当していました。
新築業界と改修業界で最も大きな違いは、居住者が住んでいるかどうかという点です。居住者のいる中での工事は、工事関係者しかいない新築工事現場とは異なり、工事の状況について毎日こまかく説明したり、在宅が必要な工事について日程を調整したりという、新築工事では必要がなかった業務が新たに加わりました。

建装工業に入社して感じたのは、改修工事の職人さんの方が新築工事の職人さんよりも仕事に協力的で、居住者さんへの対応方法も心得ているという点でした。
もちろん職人さんにも色々な人がいますので、一概に言えるものではありません。
しかし、新築工事の時には片付けや後続する作業者への気遣いが見られないような場面も見てきました。
それから比べると、改修工事に慣れた職人さんを相手にすると、監督の立場としては助かるなと思います。
ただ、その分仕事が楽になるという訳ではなくて、居住者さんへの対応に必要な業務が多いので、トータルとしては変わりません。

4. 所長の1日のルーティーンを教えてください。

出勤したら、まず朝礼の時に使う自分専用の日報を作ります。
朝礼の進行役は他の所員に任せていて、現場に備え付けてファイリングしておく日報の原本は別にあります。ですが、所長の立場から各工種別に作業員に伝えたいことがあるんです。
それを考えてメモしておくために、自分なりのコメントを書き込んだオリジナルの日報を毎回用意しています。

朝礼が終わったら、あとはその日の作業内容に合わせて検査をしたり、書類を用意したりということになるので、あまりルーティーンのような業務ではないですね。
ただ、塗装工事がいったん終了した時点で次の工程に移る前に検査はするようにしています。
これは私のオリジナルのやり方かと思いますが、ここで一度きちんとした検査とその手直しを終えておくことで、竣工時の検査が非常に楽になります。

その日の現場作業が終わったら、各工種ごとに作業員がその日のKY(危険予知)用紙を現場事務所のファイルに綴じるので、その時に作業終了の報告を受けます。
全ての工種で作業を終えたことを確認したら、現場内の各所の戸締りをします。その後は、書類作成などの事務作業をしたりしますが、なるべく日中に終えるようにし、できるだけ残業はしないようにしています。

5. 今回担当されている現場は、どのような印象ですか。

マンション 大規模修繕

ベランダを撤去し鋼製杭を打ち込んだ様子

工事内容が盛りだくさんだな、という印象です。もちろん、工程を組んで予定を立てていますが、予想だにしなかったようなことも起きます。
例えば、今回の工事では耐震工事の一部に杭工事があるので、1階ベランダを壊して土を掘るという作業内容があります。
当初見込んでいたよりもコンクリートの厚みがあったり、地中に障害物があったりということがありました。
その上、新型コロナウイルスの影響も大きくなってきたので、近隣の学校や保育園の稼働状況も流動的です。他の現場でも予想外のことはありますが、今回の現場はそれが顕著だと思っています。
全てが予定通りには行きませんので、まずは目の前のことをひとつずつ着実に終えていくことに主眼を置いています。

6. 今後の現場運営で、やっていきたいことを教えてください。

新しいものを取り入れて行きたいですね。一見すると工事とは関係がなさそうなものであっても、話題になっているものや新しいテクノロジーは、現場の運営の中に取り込めないかと考えてみるのが好きです。

それと、5階建ての階段室型の住棟が複数ある、いわゆる団地タイプのマンションの工事を経験したいです。
築25年程度のマンションが迎える2回目の大規模修繕工事も経験したいですね。
これまでは、タワーマンションの1回目の大規模修繕工事と、築35年前後のマンションでの3回目の大規模修繕工事を担当することが多かったです。
やはり新しいことを経験してみたいということです。

《この記事のライター》
大塚 麻里絵
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
埼玉県出身 東京理科大学理工学部建築学科卒業
一級建築士・一級建築施工管理技士を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある女性技術者・ライター

(2020年5月25日記事更新)

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