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現場所長に聞く 〜第10回 北海道支店工事部T.Mさん編

マンション 大規模修繕工事
建装工業が施工しているマンション修繕工事の現場所長を紹介するシリーズです。
当社の現場所長は、改修工事経験者、新築工事経験者、営業経験者、当社現場一筋など、様々な人が担っています。
今回紹介させて頂くのは、当社現場一筋、北海道支店の入社10年目の現場所長です。

こんな人におすすめ
● マンション大規模修繕工事をご検討している方
● マンション改修業界で働きたいとお考えの方

目次
1. 現場所長の基本情報
2. 現場運営におけるポリシー
3. 現場所長の1日のルーティーン
4. 今回の現場で工夫していること
5. 現場でのエピソード
6. おわりに

1. 現場所長の基本情報

取材日 2020年12月
入社年 2011年4月
年齢 32歳(2020年12月時点)
部署 北海道支店 工事部
第二グループ
学歴 私立大学 建築学科 卒業
経歴 新卒で建装工業へ入社、中部支店へ配属。
その後、東北支店を経て北海道支店に転属。各地にて現場管理に従事。

2. 現場運営におけるポリシーは何でしょうか?

現場運営は明るく楽しい仕事が出来る雰囲気を心掛けております。
マンションの大規模修繕工事は居住者様が暮らしながら、かつ、長期間を要する施工となりますので、居住者様にとっての一大イベントといえます。
そのような中で、現場従事者が明るい対応・仕事をしなければ、居住者様も気分が晴れない工事になってしまいます。
ですから居住者様にお会いしたときの対応や電話での対応はいつも明るくすることを意識しています。その為に、私自身は当然ですが、現場従事者全員が、居住者様に対して明るい挨拶や丁寧な対応ができるよう指導・徹底を行っています。
工事着手当初は、お互いに顔も名前もよくわからない関係から始まりますが、不思議と挨拶やコミュニケーションを重ねることで、お互いに笑顔でお話が出来る様になります。
又、仕事を楽しく行うためには、無事故・無災害で現場を竣工させることも大切です。
絶対に起こしてはならない万が一の事故を防ぐ為、不安全箇所が無いか現場の巡回を徹底し、作業員さんとのコミュニケーションも積極的に取るように心掛けています。
マンション 大規模修繕工事

工事現場の足場にて

3. 現場所長の1日のルーティーンを教えて下さい。

〇朝方(工事開始前)
現場に到着次第、事務所や倉庫の鍵を開けて、当日の工事の確認を行います。その後、KY(危険予知活動の頭文字)用紙のチェックとコメント記入などをします。作業員さんの体温測定もこの時に実施します。その後、朝礼を行います。

〇日中(工事中)
施工状況の確認や検査のための現場巡回や書類作成の仕事をしています。昼食を挟んで、昼礼で当日の作業状況や翌日の作業内容の確認を行います。その後はまた施工状況確認・検査・書類作成にいそしみます。

〇夕方(工事終盤・工事終了後)
各作業場所の清掃・片付け作業仕舞の確認や戸締まり・トイレ掃除をします。現在は特に新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、トイレ掃除は特に念入りに実施しています。その後に書類作成と翌日の工事の準備を行い、18時過ぎには現場事務所を出ています。

業務全般に言えることですが居住者様が生活しながらの工事になる為、質問対応など居住者様とコミュニケーションをとる機会は非常に多いです。
また、作業員さんと現場の納まりや今後の工程を打ち合わせすることも頻繁にあるので、コミュニケーションが好きな人に向いている仕事だと思っています。

4. 今回の現場で工夫していることはありますか?

今回の現場は皆が初めての経験となるコロナ禍での工事であった為、管理組合様と協議の結果、通常行う工事説明会(工事着手前に工事内容の説明及び質疑応答を行う会)を開催せずに、説明会資料を配布するだけに留めることになりました。
(※一般的にはご要望により子供向けの説明会などを含め、2回程度を開催します。)
そういった背景もあり、工事説明会を行った場合に比べて居住者様からいつもより多くの問い合わせを頂きました。
新型コロナウイルスに対する現場対応方法に関するご質問は特に多く、その場合は、私たちが起こっている感染防止対策をその都度、下記のような説明させて頂きました。

【現場での新型コロナウイルス対応】
①朝・昼の現場検温を行い体温・健康チェック表に記録を行う。
②現場業務の際は必ずマスクを着用する。
③作業前に石けんによる手洗いとアルコール消毒を徹底する。
④現場事務所・休憩所・トイレ・工事用掲示板にアルコール消毒液を設置する。 等

他にもたくさんの質問やご意見を頂きましたが、一つ一つの居住者様の声と思い、その都度、丁寧に対応させて頂くことを心掛けました。
対応に要する時間はいつもより多く、大変な部分もありましたが、結果的に居住者様と多くのコミュニケーションをとらせて頂いたことで、通常の現場以上に良好な関係を築くことができたと感じています。

5. 現場でのエピソードを教えて下さい。

現場巡回中の出来事になりますが、バルコニー工事の完了間際、バルコニーの窓ガラスにお礼と労いの言葉が書いてある紙が貼られていたことがありました。
ちょっとしたサプライズだったのですが、このようなお気遣いを頂きまして、大変ありがたく感じました。
バルコニー工事の一つ作業だけが評価されたのではなく、その他の工事やお客様への対応など、工事全体がこれまでしっかりとしてきたことが評価されたのだと思います。
マンション 大規模修繕工事

窓ガラスに貼られた居住者様からのメッセージ

又、その後、別の居住者様から「バルコニーをキレイにして頂いたお礼として明日、手作りのドーナッツの差し入れをしたい。
明日の作業員さんの人数を教えて欲しい。」と事務所に電話連絡があり、翌日お手製のドーナツの差し入れを頂きました。作業員さんも含めて、現場従事者一同で美味しく頂きました。
また、竣工間際にも、「居住者様から明日の朝、事務所に居て欲しい」との電話連絡があり、翌日朝事務所にてお待ちしていると、居住者様と理事長の奥様から、無事工事を竣工して頂いた事・マンションをキレイにして頂いた事へのお礼のお言葉と花束(メッセージカード入り)とお手製のアップパイ・コーヒーの差し入れを頂きました。
マンション 大規模修繕工事

理事長の奥様から頂いた花束とコーヒーとアップルパイ

マンション 大規模修繕工事

花束に添えられていたメッセージカード①

マンション 大規模修繕工事

花棚に添えられていたメッセージカード②

今回の現場では、居住者様からたくさんの感謝のお気持ちをたくさん頂きまして、誠に嬉しく思います。
先にも申し上げましたが、コロナ禍で工事説明会を行わなかったことで、お客様とのコミュニケーションが増えたことの賜なのかもしれません。
私にとって、大変思い出深く、良い現場に従事させて頂いたことに感謝するとともに、居住様の声を丁寧に対応することの重要性を改めて感じました。
これからも、より一層、明るく、楽しく、コミュニケーションを大切にして、お客様に喜ばれるよい現場を目指して精進しようと思います。

6. おわりに

みなさん、いかがでしたでしょうか。今回ご紹介させて頂きました工事現場でのエピソードは、コロナ禍において居住様との関係がより深まった事例です。
現場所長が居住様の立場に立って丁寧に対応させて頂いたからこそ、居住様に感謝して頂けたのだと思います。
大規模修繕工事におけるコミュニケーションの大切さを改めて感じました。
建装工業では、これからもお客様の目線に立った工事を進め、お客様に満足して頂けるよう努めて参ります。


■あわせてお読みください。
1. 大規模修繕工事でお礼の絵とお手紙頂きました
2. 現場所長に聞く 〜第9回 設備・内装リニューアル事業部Y.W さん編
3. 現場所長に聞く 〜第8回 首都圏MR 工事部 Y.Sさん編
4. 現場所長に聞く 〜第7回 関西支店工事部 F.Tさん編
5. 現場所長に聞く 〜第6回 関西支店工事部M.M さん編
6. 現場所長に聞く 〜第5回 関西支店工事部C.Kさん編
7. 現場所長に聞く 〜第4回 九州支店工事部H.Oさん編


《この記事のライター》
熊谷 皇
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
千葉県出身。鹿児島大学院工学研究科建築学専攻終了。専門は建築環境(温熱環境性能、住宅の省エネ性評価等)。住宅の省エネ基準検討WGの委員、建築環境省エネルギー機構・日本建築センター・職業能力開発総合大学校等の講習会講師の経験を持つ技術者。ライター。

(2020年12月25日記事更新)

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