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現場所長に聞く 〜第8回 首都圏MR 工事部 Y.Sさん編

マンション 大規模修繕工事
建装工業が施工しているマンション修繕工事の現場所長について掘り下げていくシリーズです。
当社の現場所長は、改修工事経験者、新築工事経験者、営業経験者、当社現場一筋など、様々な人が担っています。
今回は当社現場一筋、首都圏MRの女性現場所長のインタビューを紹介します。

こんな人におすすめ
● 大規模修繕工事まっただ中のマンションにお住まいの方に
● マンション改修業界で働きたいとお考えの方に

目次
1. 現場所長の基本情報
2. 現場運営のポリシー
3. 現場運営で大変な点
4. 現場所長の1日のルーティーン
5. 今回担当の現場の印象
6. 取材を終えて

1. 現場所長の基本情報

取材日 2020年10月26日
イニシャル Y.Sさん
入社年 2015年
年齢 29歳(2020年10月時点)
部署 首都圏マンションリニューアル事業部
工事統括部
学歴 国立大学 工学部建築学科 卒業
経歴 新卒で建装工業へ入社
首都圏マンションリニューアル事業部に配属され、東京都・埼玉県・千葉県にて大規模修繕工事を多数経験

2. 現場の運営にあたり、ポリシーとしていることは何ですか。

居住者様に満足していただける工事をすることです。
そのために居住者様目線ということを意識しています。
「もし私がこのマンションに住んでいたら」等、自分自身に置き換えて考え、不満が生じる恐れがあることは解消できるように工夫しています。
居住者様が想定していなかった工事がいきなり始まると居住者様も不安に思うので、工事内容を事前に説明しておくことは大事です。
洗濯物が干せない日を極力連続させない、注意喚起の張紙を目に付くところに張る等、当たり前のことも気にかけています。
女性だからか、居住者様から些細なことでも話しかけられることが多いので、ついでに「このお知らせ、内容わかりましたか?」「今塗装工事をしていますが、においとか大丈夫ですか?」など雑談しながら聞いています。

また、作業員さんのいい仕事が現場全体の仕上がりにつながりますので、作業員さんとともに現場を運営することを意識しています。
もちろん危険行為をしている時には指導しますし、工期の遅延や仕上がり等に注意することもありますが、逆に作業員さんからもこうやった方が良い、こうやりたいと提案されることもあります。
私一人で工事を完成させることはできませんので、作業員さんとの意見交換と一体感を大事にしています。
マンション 大規模修繕工事

3. 現場の運営の中で、大変だと思う点は何ですか。

建築に関する知識を得ることです。

やはり居住者様からは建築の専門家として意見を聞かれます。
そして残念ながら即答できないこともあります。
現場を運営している中で、持っている知識、経験則で対応できることもありますが、それぞれのマンションの形状、納まり、仕様がありますので、私の知識外の事項に遭遇することも多いです。
また大規模修繕工事を行う築年数も10年〜50年と幅広く、単に今の技術だけでなく、20年前はこの材料を使っていた等、それ以前の知識が必要な時もあります。
わからないことは先輩社員や材料メーカーさん・協力業者さんに教えてもらっています。

4. 所長の1日のルーティーンを教えてください。

朝は早めに現場に到着するようにしています。特に一人で現場管理をしているので、電車が遅延しても遅刻しないよう通勤しています。

朝礼までに、当日の仕事内容や天気予報など確認します。朝礼では作業内容や注意事項を話し合い、作業員さんと「ご安全に!」と呼称し、マンション入口を開錠し、作業開始です。

午前中は現場巡回を主に行います。具体的には、足場設備に不具合がないか点検し、仕上がりの自主検査を行い、作業員さんが作業しているところにも見に行くようにしています。また工事用ポストに居住者様からの問い合わせが届いてないか確認し、事務所付近を掃除します。

昼礼では職長さんと翌日の作業内容を確認し、午前中に巡回した内容などを打合せします。

午後は事務仕事を主に行い、居住者様へのお知らせの配布や工事用掲示板の更新を行います。

17時頃になると、徐々に作業が終わり、片付けに入るので、そのタイミングで戸締りや作業員さんと清掃できているか確認を行います。
合わせて作業の進捗も確認し、翌日以降の作業に影響がないか確認します。

事務所へ戻ったら、翌日の仕事をリストアップして、翌日の作業準備を行います。工事は作業員さんが多くなると検査が多くなり、事務作業が進まないこともあるので、事前に事務仕事を進めておくなど、日々の仕事量を同じぐらいになるように仕事内容を考えています。
マンション 大規模修繕工事

5. 今回担当されている現場は、どのような印象ですか。

数年前に当社にて大規模修繕工事を終えているマンションで、今回は屋上防水のみの工事現場です。

バルコニー内や共用廊下での工事はなく、住戸棟の屋上や付属棟の屋上にてアスファルト防水やウレタン塗膜防水、屋上緑化を施工しています。
初めての現場所長になるので、着工前から着工後1カ月ほどは非常に不安でした。
大規模修繕工事ではなく、屋上防水工事のみという単独工事も初めて担当します。足場も建物全面ではなく、建物の一部のみの設置となっています[パラペット(低い手摺)にスタンション(墜落防護設備)を設置]。
大規模修繕工事と勝手が違うことが多々あり、想定外が起きる→対処する→また想定外が起きる、といった繰り返しでした。
ただ居住者様も大規模修繕工事を経験されているので、今回の工事への理解もあり、これまで大きなトラブルもなく順調に工事を進められています。
今月末には竣工予定ですので、このまま事故なく工事を終えたいです。
※無事工事を終えました。

6.今回の取材を終えて。

皆さん、いかがでしたか。関西支店の女性現場所長特集に引き続き、首都圏MRの女性現場所長を取りあげました。
前回紹介した関西の現場所長と、今回紹介した首都圏MRの現場所長は同期入社です。お互い切磋琢磨して、しっかり成長していました。
今回の現場を訪れてみて感じたことは、下写真のとおり、ほとんど居住者様との接触のない工事であっても、エレベーターの養生をしっかりと行っていました。
本当に細やかな配慮をしていると感じることができました。
マンション 大規模修繕工事

《この記事のライター》
冨沢 彰之
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
群馬県出身 東京農業大学農学研究科農業工学専攻 修了
一級建築施工管理技士・防災士・マンション維持修繕技術者を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある男性技術者・ライター

(2020年12月7日記事更新)

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