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寒暖差疲労とは? 頭痛やめまいなど自律神経からくる体調不良に注意を

寒暖差疲労

季節の変わり目や朝晩の寒暖差が大きい時期になると、「体がだるい」「肩が重い」「疲れが取れない」と感じることはありませんか?その原因の一つが寒暖差疲労です。気温差によって自律神経が乱れ、体の調整機能がうまく働かなくなることで起こる不調です。
今回は、寒暖差疲労の仕組みや寒暖差アレルギーとの違い、日常生活でできる対策方法をわかりやすく解説します。

目次
1. 寒暖差疲労とは? 自律神経の乱れからくる症状に要注意!
2. 「寒暖差疲労」と「寒暖差アレルギー」の違い 症状と原因を正しく理解
3. 寒暖差疲労を乗り切るセルフケア 睡眠・食事・住環境の工夫
4. まとめ

寒暖差疲労とは? 自律神経の乱れからくる症状に要注意!

寒暖差疲労

寒暖差とは、1日の最高気温と最低気温の差、前日との気温差、室温と外気温の差など時間や場所で生じる温度差を指します。マンションは気密性が高く、冷暖房効率に優れている一方で、外気との温度差が大きくなりやすい点に注意が必要です。
人の体は、恒温動物として対応を一定に保つため、自律神経が体温や血流、心拍、発汗などを調節します。しかし、急な気温の変化が続くと、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、自律神経の働きが乱れて心身の不安定につながります。これが寒暖差疲労です。
なお、「寒暖差疲労」は正式な医学用語ではないものの、気温差による体調不良を表す言葉として広く使われています。また「気象病」や「天気痛」といった俗称で説明されることもあります。

●寒暖差疲労の症状
・倦怠感、疲労感
・頭痛、肩こり、めまい、耳鳴り
・手足の冷え
・イライラしやすい、気分の落ち込み、やる気の低下
・睡眠の質の低下(寝ても疲れが取れない)

寒暖差疲労は気温差7℃以上で起こりやすく、大きな寒暖差に繰り返し対応することで自律神経が働き続け、体に疲労が蓄積されていくのです。

寒暖差は屋外だけでなく、住宅内でも注意が必要です。マンションでは、夏はクーラーで冷やされた部屋と蒸し暑い廊下や玄関とで起こる夏の温度差、冬はヒーターで暖められた暖房されたリビングと寒い廊下や浴室とで生じる温度差が大きくなることがあります。
特に冬場は、急激な温度変化に因って血圧が乱れヒートショックの原因にもなることもあります。「室温バリアフリー」を意識し、適時扉を開放し空気を循環させるなど、温度差を減らす工夫をしましょう。

☆住環境の寒暖差対策や室温バリアフリーについては、こちらの記事もご覧ください。
マンションでもヒートショック対策やリフォームは必要?
室温差で起こるヒートショック マンションでの温度差対策「室温バリアフリー」

「寒暖差疲労」と「寒暖差アレルギー」の違い 症状と原因を正しく理解

〜咳や蕁麻疹の原因は寒暖差アレルギー?〜
「寒暖差疲労」と混同しやすいのが「寒暖差アレルギー」です。
寒暖差アレルギーは、花粉やダニなどのアレルゲンによって起こる「アレルギー性鼻炎」とは異なり、気温差による刺激で鼻の粘膜の血管が過剰に反応し、鼻水やくしゃみといった鼻炎症状を引き起こす症状です。正式には「血管運動性鼻炎」といいます。

寒暖差アレルギーの症状(鼻粘膜の血管反応によって起こる局所的な症状)
・鼻水、鼻づまり、くしゃみ・・・鼻炎症状
・喉の違和感や咳・寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)・・・皮膚の赤み・かゆみなどを伴うこともあります。

寒暖差疲労の症状(自律神経のバランスの乱れにより起こる)
・全身のだるさ、頭痛、肩こり、めまい、倦怠感、疲労感

寒暖差アレルギーと寒暖差疲労の両方が現れるケースもあるので、症状に応じたケアが大切です。

寒暖差疲労を乗り切るセルフケア 睡眠・食事・住環境の工夫

寒暖差疲労

寒暖差疲労は気温差による自律神経への負担に起因します。対処には自律神経を整える生活習慣がポイントです。

睡眠・起床
自律神経は睡眠の質と深く関係しています。
・就寝時間と起床時間を一定に保ち、睡眠不足を避けて良質な睡眠につなげる
・起床後に朝の日光を浴びて、体内時計を整える

☆高齢者の睡眠の質については、こちらの記事もご覧ください。
高齢化で眠りにも影響が? 健康のために考えたい高齢者の睡眠の質とは

食事
・熱を生み出すために必要なタンパク質が多く含まれる肉類
・レンコンやショウガやダイコンなど体を温める根菜類
・体や内臓を温める温かい飲み物

入浴
・就寝1〜2時間前に約40℃のお湯に10〜15分程度浸かる
→ 体を休めるための副交感神経が優位になり、疲れをほぐす
※参考:快眠と生活習慣(厚生労働省)

運動・呼吸法
・ウォーキングやストレッチ、ラジオ体操などを習慣化
・深呼吸や腹式呼吸を意識する時間を設ける
→ 自然と気持ちがほぐれ、穏やかな気持ちに

☆室内運動やストレッチについては、こちらの記事もご覧ください。
マンションでも運動したい! 音を立てずに自宅でできる有酸素運動(改定版)
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毎日の有酸素運動:最適な時間と頻度、その答えは?
有酸素運動と組み合わせたい筋トレ! 高齢者こそ室内・器具なしでできる運動を

住環境の工夫
・エアコンの設定温度は外気との差を5℃以内に抑える(夏季の対応)
・適時扉を開放し、家の中の温度差をできるかぎり少なく

・住宅の断熱性能が低いと温度差が大きくなりやすく、寒暖差疲労、寒暖差アレルギーのリスクが高まります。対策には初期費用が掛かりますが、窓の断熱性能を高めたり、外壁・床・屋根の断熱性能を高めることも効果的です。マンションの場合、大規模修繕のタイミングで検討するのが合理的です。長期的な視点で、健康と省エネの両面からメリットを考えてみましょう。

服装
・外出時にはマフラーやネックウォーマーなどで首元を温める
・カーディガンやストールなど脱ぎ着しやすい服装を選ぶ

対策をしても症状が長引く場合は、決して無理をせず、症状に応じて医療機関を受診しましょう。

まとめ

寒暖差疲労は、気温の変化により自律神経の乱れが原因。
寒暖差アレルギーと症状は異なりますが、どちらも気温差に起因する点は同じです。
睡眠・食事・運動・住環境・服装の工夫で、寒暖差に負けない生活を手に入れましょう!

まずはゆっくり湯船につかることから試してみませんか?

■あわせてお読みください。
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■この記事のライター
□熊谷皇(くまがいこう)
国立大学法人 鹿児島大学院工学研究科建築学専攻終了。専門は建築環境工学(温熱環境、省エネルギー)。国土交通省住宅の省エネ基準検討WG委員、日本産業規格JIS A 9521(2017)技術コンサル、建築環境省エネルギー機構(IBEC)・日本建築センター(BCJ)・職業能力開発総合大学校の講師を歴任。日本建築ドローン協会(JADA)WG委員。

(2026年1月13日新規掲載)
*本記事は掲載時の内容であり、現在とは内容が異なる場合ありますので予めご了承下さい。

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