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高架橋下の塗装が未来を創る

マンション 大規模修繕 イベント

【子どもたちが描いたトンネルアート作品】

塗装の目的は、①被塗物の保護、②被塗物に着色、③特殊機能を付与する、の3点が一般的です。
今回は、「塗装を通し子どもの未来を創る活動」についてご紹介致します。

こんな方におすすめ
●大規模修繕工事中に何かイベントを行いたい方
●子どもとのイベントを企画したい方

目次
1. 塗料・塗装の歴史
2. 塗装が出来る社会貢献
3. マンション大規模修繕工事のイベント
4. 最後に

塗料・塗装の歴史

日本の塗料の歴史は古く、9000年前から使われている漆の塗料は縄文時代から、さらに弥生・大和・飛鳥・奈良・平安時代にわたり使われ続けます。食器だけでなく、工芸品や建築にも一部使われました。江戸時代になり、漆以外にも、木材の防腐作用をもつ柿渋や、数種の材料を調合した塗料も出回りました。

近代のペンキの語源は、オランダ語のPEKで、船の帆の木材保護や水密性の維持のために使用されたもの、という説が有力です。現在の塗料成分:樹脂+顔料+溶剤の原型となったペンキは、ペリーの黒船来航によってもたらされました。1853年浦賀に来航し日本に開国を求めたペリーは、日本の塗装の歴史にも大きな変化をもたらしました。ペリーの黒船には日本で使われていなかった油性調合ペイントが船の内装に使われていました。外観は黒く、木から抽出した木タールやピッチをつなぎとして作られた、防腐剤として有効な塗料が使われていました。

弊社、建装工業は、建物を装うと書きます。会社の歴史は、塗装の歴史と言っても過言ではありません。慶長8年(1603)年に江戸幕府の御用達として漆塗りに塗装のルーツを持ち、明治、大正、昭和、平成という幾多の時代を「塗ること」を通じて彩り続けて400余年、建装工業が創業されてから120年の歴史の中で数多くの塗装を手掛けて参りました。

明治45年(1912)松坂屋の前身:松坂屋いとう呉服店の塗装工事を受注し、明治末期から大正、昭和初期にかけては私鉄の開業が相次ぎ、この時代の流れを読み私鉄車両の塗装を積極的に手掛け、現在まで、その時代の著名な建物等を彩ってきました。

塗装が出来る社会貢献

塗装が出来る社会貢献として、ボランティアで塗装サービスを行う、SDGsに合致した塗装工事を行うなど、様々な事が考えられます。今回のご紹介は、トンネル・高架橋に、子どもたちがアーティストの指導のもと「ぼくの夢、わたしの夢」と題し、子どもたちと一緒に大画面に夢を描き、10日間で完成させるイベントです。

今回のイベントは、建装工業:関西支店近くの吹田市で、日本ペイント株式会社様がご協力し、主催:現代美術を愉しもう塾、後援:吹田市・吹田市教育委員会等で、“Go!Go!トンネルアート2022・ジャックと豆の木”として、2022年7月9日(土)、10日(日)、17日(日)、18日(月)、24日(日)、25日(月)、31日(日)、8月1日(月)、7日(日)、8日(月)の10日間、完成式・原画展:2022年8月28日(日)。参加アーティスト4名、参加者(述べ人数)96名、スタッフ・ボランティア50名、保護者80名で描きました。このイベントで、夢・目標を持つ大切さ、協業することで培われる思いやり・団結力、絵を完成させることで計画力・継続力なども培われます。

マンション 大規模修繕 イベント

【子どもたちが描いたトンネルアート作品】

マンション 大規模修繕 イベント

【大規模修繕工事で子どもたちによる外壁塗装面への思い出のお描き】

マンション大規模修繕工事のイベント

建装工業では、マンションの大規模修繕工事で、居住者様のお子様を対象に、似た様なイベントを随時開催しています。共用部の塗装を塗り替えるので、塗替え前にお子様と一緒に“お描き”。コミュニティルームのクロスを張替えるので、張替前に“お描き”などを行っています。大規模修繕工事は管理組合の一大イベントになります。工事期間中、少しでも楽しめる様にしたいですね。

上下写真は、大規模修繕工事の時に、タイル模様の塗装を施したマンション外壁のお描きイベントを行っている写真です。

マンション 大規模修繕 イベント

【大規模修繕工事で子どもたちによる外壁塗装面への思い出のお描き】

最後に

現代美術を愉しもう塾の蓬田理恵子塾長は、ご紹介したトンネルアートを延べ16年間継続させています。本イベントですが、2020年はコロナ禍で中止となりましたが、2021年・2022年は、感染対策を講じて再開となりました。

『子どもは大人の鏡です。そして希望です。コロナ禍でいつも通りに過ごせなくなり、将来への夢・希望が持ちにくくなっている昨今、この様なイベントで夢を追いかける若者が増えることを切に願っています』、と述べられています。

我々もボランティア塗装などの社会貢献活動を通じて、SDGsを推進していきたいと考えています。

■あわせてお読みください。
・大津ヶ丘第5住宅第3回大規模修繕工事『塗装工事体験会』≪ みんなで塗ろう「水色ベンチ」≫
・マンションで自治会に入るメリットはあるの? 管理組合との関係は?


■この記事のライター
吉田 秀樹
建装工業株式会社 MR業務推進部 統括部長
愛知県出身 職能能力開発総合大学校(当時:相模原市)卒業
マンション管理士・一級建築施工管理技士・マンション維持修繕技術者を有し、大規模修繕工事の営業に従事した経験者
※建装工業株式会社公式HPはこちら

(2023年4月3日新規掲載)
*本記事は掲載時の内容であり、現在とは内容が異なる場合ありますので予めご了承下さい。

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