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鳥害からマンションを守る! 屋上・ベランダ・ゴミ集積所におけるカラス対策

鳥害対策

カラスにゴミ集積所や建物の防水などの柔らかい部分を荒らされるなど、鳥害に悩まされているマンションもあるのではないでしょうか。
その場合、生活環境によくありませんし、資産価値の低下にもつながるので、しっかりと対策をする必要があります。
今回は、カラスの種類や生態、マンションにやってくる原因などの説明に加え、屋上やゴミ集積所におけるカラス対策を個別に紹介します。

目次
1. カラスによる鳥害
2. マンションでの鳥害! カラスが屋上の防水シートに穴を開ける
3. ゴミ集積所のカラス対策をしないとマンションの資産価値が低下?!

1. カラスによる鳥害

鳥害対策

日本には、ハシブトガラスとハシボソガラスという2種類のカラスが都会や農村など人が暮らす場所に生息しています。このうち、主に都会で生活しているのがハシブトガラスです。

ハシブトガラスはハシボソガラスに比べ、くちばしが太く、額が出っ張っていて、泣き声も「カアカア」と澄んだ声で鳴きます。
ちなみに、「ガアガア」とにごった声で鳴くのがハシボソガラスです。
本来、森林に生息していたハシブトガラスは、都会では樹木や鉄塔など、森林に似た場所で巣づくりをします。
東京の都心では緑地などの中に密集して巣をつくり繁殖しているといわれています。
春先から夏にかけての繁殖期には神経質になり、人やペットを襲うことがあります。

他のカラスと同様、ハシブトガラスも基本的に雑食ですが、特に肉類や木の実などを好みます。都会に増えた大きな理由として考えられるのが、エサとなる生ゴミが大量にあることです。
自然界でエサを得るのは大変ですが、都会ではゴミ集積所で簡単にエサにありつけます。
これは、カラスにとって快適な環境といえるでしょう。
したがって、カラスを寄せつけないためには、このような環境にしないことが必須です。

2. マンションでの鳥害! カラスが屋上の防水シートに穴を開ける

マンションのカラス対策ではゴミ集積所がポイントのひとつになりますが、注意が必要なのはそこだけではありません。
カラスが屋上の防水シートに穴を開けたり、小さいものであれば屋上や各住戸のベランダのストレーナー(排水口キャップ)を持ち去ることもあるのです。
防水シートが傷つくと、マンションにとって深刻な雨漏り被害につながりますし、ストレーナーがないと排水管の詰まりの原因になります。

そこで、屋上やベランダにもカラスを寄せつけないようにするべきです。
屋上の対策としては、雨が降った後、カラスの水飲み場になる水たまりを放置しないようにしましょう。
とはいえ、完全にカラスが来ないようにするのはむずかしいため、定期的な屋上の清掃や点検、防水の補修・修繕を欠かさないことが大切です。屋上防水の補修や修繕については、建装工業にご相談ください。
ストレーナーの持ち去りを防ぐには、排水口とストレーナーをワイヤーでつなぐといった方法があります。台風などの強風による外れ・紛失も防止できます。

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ストレーナー(ドレンキャップ)対策画像

こうした被害を防ぐには、近くに巣をつくらせない、巣づくりの材料になるものを置かないことも有効です。
そのためには、マンション敷地内の樹木を剪定する、住民にベランダでワイヤーハンガーを使用しない・プラスチックや木でできたハンガーの使用を呼びかけましょう。
そもそもベランダにカラスを寄せつけないために、防鳥ネットの設置も考えらます。

⇒各住戸のベランダ対策用として、過去記事もご参照ください。
「ベランダを片付ける! やっかいな鳥のフン対策と掃除方法」

3. ゴミ集積所のカラス対策をしないとマンションの資産価値が低下?!

鳥害対策

マンションのゴミ集積所がカラスに荒らされることがあれば、早急に対策することが欠かせません。
特に下の階や近隣に飲食店がある場合、何も対策をとらずにいると嫌悪施設とみなされ、マンションの資産価値の低下につながる可能性があるからです。

ゴミ集積所のカラス対策としては、集積所そのものに変更や改良を加える方法と、マンション住民全体への働きかける方法の2種類が考えられます。
まず、集積所には、ふたや扉のついたゴミステーションの設置が望ましいですが、こちらは大きさによっては高額になります。
あまり費用をかけられない場合は、集積所に置いたゴミの上にカラスよけゴミネットをかける方法があります。

また、住民全体への働きかけでは、ゴミ出しルール・マナーを変更、追加するなどカラス対策への理解を求めていきましょう。
その内容としては、各住戸から出る生ごみを減らす、ゴミを出す曜日や時間帯・出し方を徹底する、ゴミ収集後当番制あるいは外部委託による集積場の掃除などが考えられます。

マンションごとの状況によって対策の詳しい内容は変わると思われますが、屋上や集積所などの対策と住民への働きかけはいっしょに行うことで、より効果が高まります。
マンションの住環境や資産価値を良好に保っていくうえでカラス対策は重要なものです。住民間でその理解を深め、対策を徹底していきましょう。

■あわせてお読みください。 
・『ベランダを片付ける! やっかいな鳥のフン対策と掃除方法』
・『雨漏り・漏水の原因は? 軽く見てはいけないマンションの防水対策』
・『マンション共用部の悩み 雨水の水はけ問題とは』


《この記事のライター》
大塚 麻里絵
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
埼玉県出身 東京理科大学理工学部建築学科卒業
一級建築士・一級建築施工管理技士を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある女性技術者・ライター
※建装工業株式会社公式HPはこちら

(2021年6月21日新規掲載)
※本記事は掲載時の内容であり、現在とは内容が異なる場合ありますので予めご了承下さい。

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