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マンションの害虫対策! 衣類害虫イガ・コイガから衣類を守ろう

イガ

クローゼットの整理をしていたら、しまっておいた衣類に虫食いの穴が……。そんなことがあれば、衣類害虫が生息しているかもしれません。
衣類につく主な害虫は、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、イガ、コイガの4種類。これらの虫は衣類の4大害虫と呼ばれています。
このうち、カツオブシムシ類のカツオブシムシとヒメマルカツオブシムシの生態や駆除方法などについては過去の記事※でお伝えしました。
今回は、イガとコイガから大切な衣類を守るための対策や駆除の方法について紹介します。

※過去記事「マンションの害虫対策! カツオブシムシが発生する原因と駆除方法」

目次
1. イガとコイガは、どんな害虫? 驚きの生態
2. イガとコイガの侵入を防ぐには?
3. イガとコイガの駆除方法
4. イガに似ているけど違う?! ノシメマダラメイガにも注意

イガ

1. イガとコイガは、どんな害虫? 驚きの生態

イガとコイガはイガ類と呼ばれる蛾の仲間で、幼虫はイモムシです。
イガ類は成虫が飛来して窓のすき間などから家の中に入り、ホコリっぽい家具の裏などに産卵、孵化することがあります。主な生態の特徴は次の通りです。

・イガ:年に2〜3回、5〜10月に産卵、一日の産卵数40〜60粒、体長:成虫・約5mm、幼虫・約5〜6mm
・コイガ:年に3〜4回、5〜10月に産卵、一日の産卵数80〜100粒、体長:成虫・約6mm、幼虫・約5〜7mm 

いずれも2〜5カ月を幼虫として過ごし、気温15〜25℃、湿度60%以上の暗い環境で活発に活動します。
イガは年に2回以上、コイガは3回以上、特にコイガは1回に非常に多くの卵を生みます。
ウールやシルクなどの天然繊維を好んで食べますが、汗などの汚れが残った化学繊維、繊維カスもエサにします。

イガ類は、カツオブシムシ類よりも成虫になるのが早く、家の中で産卵すると、ほぼ一年中衣類を食べることになります。
閉じられた空間で孵化したものが成長し産卵するなど、何世代にもわたって活動し、衣類に大きな被害を及ぼすこともあります。

2. イガとコイガの侵入を防ぐには

イガ類の成虫は害虫ではありませんが、外から飛来したり、洗濯物につくなどして、家の中に侵入します。
そして、一度産卵してしまうと駆除が難しいため、対策のポイントとなるのは、第一に侵入そのものを防ぐことです。例えば、洗濯物を取り込むときには、虫や卵がついてないか確かめながら、洗濯物をくまなく叩いたり、ブラシがけをしましょう。

さらに、成虫を家の中で見かけたら、不快害虫(人や作物を害さないが不快な害虫)用のスプレー剤で駆除するようにします。
イガ類はスズメやツバメの巣で繁殖することもあります。
マンションの近くでこれらの巣がある場合は、侵入防止対策を念入りに行うようにしましょう。

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3. 主な駆除方法

イガ類を駆除するには、衣替えのときと年間を通しての対策があります。
その方法については、過去の記事※をご覧ください。

※過去記事
「マンション収納を効率よく使うために ゴールデンウィークには衣替えを」
「マンションの害虫対策! カツオブシムシが発生する原因と駆除方法」

衣類害虫はおよそ40℃で死滅するので、洗濯後にドライクリーニングやアイロンがけ、又は40℃以上で衣類乾燥機にかけることも有効です。勿論、洗濯物に虫がつかないよう室内干しにするといった方法があります。

4.イガに似ているけど違う?! ノシメマダラメイガにも注意

イガとコイガに加え、注意したい蛾の仲間の害虫は他にもいます。成虫の姿がイガによく似ているメイガ類のノシメマダラメイガです。特徴は次の通りです。

・ノシメマダラメイガ:発生経過は不規則、体長:成虫・約6〜8mm、幼虫・約8〜10mm

衣類は食べないものの、ノシメマダラメイガの幼虫は小麦粉などの粉類、お米、コーヒー豆、ドライフルーツ、菓子類など、非常に多くの食品をえさにします。食品の容器の周囲に産卵し、孵化した幼虫が容器のすき間から、もしくは食品のパッケージを食い破って、中に入り込み食害するというやっかいな害虫です。

駆除方法は、発生源となっている食品ごと廃棄します。
また、家の中にいる成虫には不快害虫用のスプレー剤で退治しましょう。
イガ類のイガとコイガ、メイガ類のノシメマダラメイガ、両者の区別は難しいですがいずれにしても害虫であることにはかわりありません。
衣類や食品に被害がでる前に、もしも、家で小さな蛾を見かけたら、速やかに駆除することが大切です。

■あわせてお読みください。
・マンションの害虫対策! カツオブシムシが発生する原因と駆除方法
・マンションの害虫対策! ゴキブリはどこからやってくる?
・ベランダを片付ける! やっかいな鳥のフン対策と掃除方法


《この記事のライター》
熊谷 皇
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
千葉県出身。鹿児島大学院工学研究科建築学専攻終了。専門は建築環境(温熱環境性能、住宅の省エネ性評価等)。住宅の省エネ基準検討WGの委員、建築環境省エネルギー機構・日本建築センター・職業能力開発総合大学校等の講習会講師の経験を持つ技術者。ライター。

(2021年6月7日新規掲載)
※本記事は掲載時の内容であり、現在とは内容が異なる場合ありますので予めご了承下さい。

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