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未来の生活を先取り! IoTマンションはどこが便利? 現在の自宅をIoT化する方法も

IoT マンション

ここ数年でIoTマンションということばを聞くことが多くなりました。これは先端のIoT技術を取り入れたマンションのことを指しますが、具体的にはどのようなものでしょうか。今回は、IoTマンションの概要をはじめ、メリットやデメリット、今住んでいる自宅マンションにIoTを取り入れる方法などをご紹介します。

目次
1. IoTマンションとはどんなもの?
2. IoTマンションは具体的にここが便利!
3. 現在住んでいるマンションの部屋をIoT化!

1. IoTマンションとはどんなもの?

IoTマンションの概要について解説する前に、そもそもIoTとはどのようなものか簡単に説明します。IoTは「Internet of Things」の略語で、直訳すると「モノのインターネット」という意味です。以前はインターネットといえば、パソコン同士、またはスマホなどの情報機器を利用してデータをやり取りすることが主流でしたが、現在ではIT技術の進化に伴い、家電や住宅設備など情報機器以外の様々な製品をデバイスにしてインターネットと接続することができるようになりました。
IoTマンションは、家電や設備にこの仕組みを取り入れたマンションのことです。IoTマンションは、施錠するためのロックシステムや照明、エアコン、給湯器などがインターネットにつながっていて、リモートで確認や操作ができるなど、利便性の高いマンションといえます。

2. IoTマンションは具体的にここが便利!

IoT マンション

日常生活を送る上で、IoTマンションでは具体的にどのようなことができるのでしょうか。

例えば、急いで外出して、出先で「あれ? 家の鍵閉めたかな?」と不安になったことはございませんか?IoTマンションのスマートロックなら、外出先でも自宅玄関の施錠確認が可能です。また、スマホのGPS機能と連動して、家に近づくだけで解錠できるので、鍵を探して扉を開ける行為が必要なくなるなんてことも可能です。

また、外出中もスマートカメラによる遠隔監視・見守りができるのでセキュリティー上も安心です。留守中に自宅の玄関や窓が開くとリアルタイムでスマホに通知が入ります。留守番をしているペットの様子を確認することもできます。
さらに、外出中に来客があった場合も、ワイヤレスモニター付きテレビドアホンがあれば、インターホンの画像をスマホで確認して応対することも可能です。
宅配などもIoT宅配ボックスに荷物が届くとスマホに通知があり、集荷の依頼もできますし、投函や取り出しの様子もスマホでリアルタイムに確認できます。

快適なライフスタイルを実現するのが、室内の家電を操作するホームコントローラーの存在。例えば、朝は決まった時間にカーテンが開いて気持ち良く起床し、コーヒーメーカーが自動で淹れてくれたコーヒーを飲みつつ出勤準備。外出先から帰宅する際には、家に近づいただけで照明やエアコンの電源が入り、お風呂も沸かしてくれて、帰宅した時には様々な準備が整っている状態にすることも実現可能です。

面倒なことをIoTで自動化すれば、日々の家事など様々な仕事が効率化できそうですね。特に、忙しい共働きの家庭や目の離せない小さなお子さんのいる家庭は助かるのではないでしょうか。

一方、IoTマンションのデメリットとしては、物件価格が相場よりもやや高くなることや、停電した場合に使用できなくなるリスクなどがあげられます。停電時の対策として、バックアップ体制を用意しておくことも重要となります。

3. 現在住んでいるマンションの部屋をIoT化!

IoT マンション

IoTマンションなら、現代のライフスタイルにあった便利な生活環境が実現できそうですが、今すぐに最新のIoTマンションに引っ越すのは現実的に難しいかもしれません。
そこで、今住んでいるマンションの部屋をIoT化についてご紹介します。
例えば、スマートリモコンとスマートスピーカー、操作したい家電のボタンを押すボタンロボットなどを揃えれば、IoTマンションのように家電などをスマホで遠隔操作したり、音声で操作したりできるようになります。

赤外線リモコンで動作する家電は、スマートリモコンを用意することでスマホによる遠隔操作が可能となります。赤外線に対応していない家電でも、スマートリモコンで操作できるボタンロボットやスマートプラグに接続すればスマホを使って電源のオンオフすることができます。
音声で家電を操作したいなら、IoT対応家電を自由に操作することができるスマートスピーカーもおすすめです。
なお、IoT化にはWi-Fi環境が必須ですので、忘れないようにしましょう。

自宅のIoT化に興味がある場合は、まずどのような機能があれば今の生活がより便利に、快適になるかを想像しながら、その環境を実現するために必要なアイテムを導入していくと良いかもしれません。
自宅を全体的にIoT化したい場合は、家電を買い替える際にスマート家電を選ぶようにして、少しずつバージョンアップしてもよいと思います。

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■この記事のライター
熊谷 皇
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
千葉県出身。鹿児島大学院工学研究科建築学専攻終了。専門は建築環境(温熱環境性能、住宅の省エネ性評価等)。住宅の省エネ基準検討WGの委員、建築環境省エネルギー機構・日本建築センター・職業能力開発総合大学校等の講習会講師の経験を持つ技術者。ライター。
※建装工業株式会社公式HPはこちら

(2022年1月24日新規掲載)
※本記事は掲載時の内容であり、現在とは内容が異なる場合がありますので予めご了承下さい。

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