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いやなにおいにさようなら。部屋干しのポイントは?

マンション 部屋干し
梅雨に入って雨続き、マンションが大規模修繕工事中でベランダに洗濯物が干せない、そんな日が続くと毎日のお洗濯は部屋干しになってしまいますね。
でも、部屋干しでお洗濯ものがなま乾きになってしまった時のあのにおいは嫌なものです。お洗濯ものはすっきりと爽やかに乾いてほしいですよね。

今回は、洗濯物を部屋干ししなければならない時の、上手なお洗濯方法についてご紹介します。

目次
1. なま乾きのお洗濯ものはどうしてにおうの?
2. お洗濯ものを洗うときに気を付けたいこと
3. お洗濯ものを干すときに気を付けたいこと
4. 小さな工夫を重ねて部屋干しでも快適に・コインランドリーの利用も検討を

1. なま乾きのお洗濯ものはどうしてにおうの?

マンション 部屋干し
洗濯物がいつまでも乾かないままでいると、酸っぱさの混じった独特のにおいがしてきますね。これはどうしてなのでしょうか。それは、雑菌が繁殖しているからです。残った汚れに雑菌がいれば、増殖しやすい湿気のある環境の中で増えていってしまいます。

なま乾きのにおいをさせないためには、雑菌を取り除くこと、早く乾かすことが重要です。

2. お洗濯ものを洗うときに気を付けたいこと

ただ洗濯するだけでは雑菌が残っているなんて!と思われたかもしれません。お洗濯ものを洗うときにはどうすればいいのでしょうか。そのためには、次の4つの方法があります。

【1】雑菌の繁殖を防ぐ洗剤・柔軟剤を使う
部屋干し用の洗剤や柔軟剤は進化を続けていて、高い防臭・抗菌性能を発揮する商品が販売されています。そのほかにも、酸素系漂白剤につけ置きする方法、いつものお洗濯の時に重層を入れる方法があります。

【2】洗濯物を溜めない・詰め込み過ぎない
洗濯物を洗わずに放置してしまうと、その間に雑菌が繁殖してしまいます。汚れも落ちにくくなってしまうので、お洗濯ものは溜めずにこまめにやりましょう。
また、洗濯機に入れたときには、洗濯層に余裕が必要です。洗濯物でぎゅうぎゅうになってしまうと、衣類が洗濯層の中で動けなくなり十分に汚れを落とすことが出来ません。
洗濯層の容量と同程度の洗濯量にすると、汚れも落ちやすく節水・節電にもつながります。

【3】お風呂の残り湯はすすぎには使わない
お風呂の残り湯には、入浴した時の汚れが含まれていますが、節水のため残り湯を使うことも多いかと思います。洗いの時には大丈夫ですが、すすぎの時には汚れが残らないようきれいな水道水を使いましょう。

【4】洗濯層もお掃除を
洗濯機の洗濯層の中は、汚れが残ってしまったり、湿度の高さも加わりカビが繁殖しやすい環境です。
汚れやカビのある洗濯層で洗濯しても、お洗濯ものはきれいにできませんね。洗濯層クリーナーなどを使って、洗濯層も定期的にお掃除しておくことをおすすめします。

3. お洗濯ものを干すときに気を付けたいこと

マンション 部屋干し
干すときにももちろん気を付けたいことがあります。ずっと干しているとだんだんとにおいがしてきてしまう…そんなことは避けたいですよね。

【1】洗ったらすぐに乾かす
雑菌は湿った環境を好みます。湿った状態は雑菌を繁殖させてしまうので、脱水が終わったら忘れずにすぐに乾かしましょう。

【2】風通しを良くする
屋外で洗濯物がよく乾くのは、洗濯物の中から蒸発した水分が、風で流されていくからです。
お部屋の中でも、こうした環境を作りましょう。サーキュレーターや扇風機を使えば、洗濯物のまわりの空気を動かして、乾燥を早めることができます。
このとき、室内の換気も行って湿った空気を外に排出するようにしましょう。屋外も湿度が高い梅雨時は、除湿器やエアコンのドライ機能との併用も有効です。

【3】洗濯物の間隔をあける・たくさんの面を空気に触れさせる
【2】にもつながる内容ですが、洗濯物どうしが近すぎると空気の流れが悪くなります。水蒸気が滞留しないように、間隔をあけましょう。
洗濯物は重なっている部分は乾きにくいので、衣服の前身ごろと後身ごろの間などに空間をあけて立体的になるように干しましょう。
ハンガーを2本使ったり、パーカー部分が重ならないように洗濯ばさみでとめたりするだけで、風の通りが変わってきます。

4. 小さな工夫を重ねて部屋干しでも快適に・コインランドリーの利用も検討を

部屋干しをするときには、外に干すときとは違った配慮が必要です。
ふだんと全く同じように干してしまうと、なかなか乾かずにいやな臭いがしてきてしまいます。普段のお洗濯の中に小さな工夫をいくつも取り込んで、部屋干しでも快適な環境にしたいですね。

どうしても忙しくて洗濯物が溜まってしまう、干すときに工夫するのも難しい、そんな方は、コインランドリーを利用してみましょう。
最新のコインランドリーは、スマートフォンのアプリで運転状況を確認できたり、靴も洗えるものがあったり、カフェが併設されていたりと、どんどん進化を続けています。これまで利用したことがなかった方も、この機会に利用してみてはいかがでしょうか。

参考:コインランドリー総合サイト「LAUNDRICH」

《この記事のライター》
大塚 麻里絵
建装工業株式会社 MR業務推進部所属
埼玉県出身 東京理科大学理工学部建築学科卒業
一級建築士・一級建築施工管理技士を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある女性技術者・ライター

(2020年6月8日新規掲載、2021年4月28日更新)

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