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マンションの浴室をリフォームする時にプラスしたいもの

浴室 リフォーム

1. マンションの浴室に機能をプラスして安全・便利に

マンションの浴室リフォームといえば、ユニットバスの交換が一般的です。
ユニットバスはシステムバスとも呼ばれ、工場で規格通りに作られた床・壁・天井・浴槽などのパーツを現場で組立てるタイプの浴室です。そのため、「既製品」のイメージがありますが、実は様々な仕様があり、オプションで追加できる設備や付属品も充実しています。ちょっとした設備やパーツを標準装備のユニットバスにプラスすることで、浴室がより安全に使いやすくなることがあります。

マンションリフォームで浴室をリニューアルする時はもちろん、既存のユニットバスにも追加できる、あれば便利なものを紹介します。

2. 安全な浴室にするために欲しいもの

浴室は家の中で最も事故の起きやすい場所といわれています。高齢者や障がいのある家族がいなくても、安全性とバリアフリーに配慮したいものですが、そのためには、以下のような装備がおすすめです。

・縦手すり
浴室でのつまずきや転倒が起きやすいのが、浴室出入口部分と浴槽のまたぎ越し部分です。そこで、浴室出入口と浴槽のまたぎ越し側付近の壁には、縦手すりを設置しておくと将来も安心です。

・床面のバリアフリー化
浴室出入口での転倒などを防ぐには、脱衣室と浴室床面の段差をなくすことも大切です。加齢や急な怪我などにより、問題なかった段差が急に大きな障害になってしまうこともあります。

3. 浴室を便利な空間にする、ちょっとしたもの

浴室乾燥機を設置できれば、雨の日にも短時間で洗濯物を乾かすことができて便利ですが、マンションによっては、電気容量の関係で導入できないこともあります。そんな場合でも、ちょっとしたものですが、次のようなパーツを取り付けておけば、雨の日などに換気扇を回しながら浴室を物干し場として使えるようになります。

・ランドリーパイプ(浴室用物干し竿)
物干し竿と竿受け(ブラケット)がセットになったもので、ブラケットを壁面に取り付け、必要に応じて竿をセットして使います。

・物干しロープ
ホテルの浴室によく装備されているもので、必要な時だけワイヤー製のロープを引き出して使えます。

・物干し竿ホルダー
天井から先端にフックやループの付いた棒を取り付ける方法です。ワンタッチで固定部と棒を脱着できるものもあり、取り外してしまえば目立ちにくいスマートな商品もあります。

いずれもこうした物干し用のパーツを設置する場合は、壁や天井の耐荷重に注意が必要です。
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4. 水道光熱費の節約につながるエコな設備

家族が多いほどシャワーに使う水は増えますし、入浴時間が違えば浴槽のお湯の追い炊きも必要になります。そんなご家庭には、水道代や光熱費の節約につながる、こちらのパーツや設備がおすすめです。

・節水タイプのシャワーヘッド
最近では、通常と変わらない、もしくは水圧が強くても水量を抑えられるシャワーヘッドが増えています。水の出方をミストやバブルのように変えられるものもあり、節水機能に加えて、好みのタイプを選べます。

・保温浴槽
魔法びんのように断熱性を高めた浴槽で、メーカーによっては保温効果が通常の倍近くあるとされる商品もあります。保温タイプの浴槽フタと組み合わせることで効果を発揮します。

・洗濯用風呂水給水システム
洗濯機に取り付けたモーターで浴室内外をつなぐ配管を通して浴槽の残り湯を自動的に給水します。残り湯を洗濯に使用したい場合はとても便利です。

5. 浴室をより便利で快適に

これ以外にも次のような設備をプラスすれば、浴室がより便利で快適になります。

・シャワーカウンター、棚
石けんやシャンプーといったバスグッズの収納を、体や髪を洗いながら手の届く範囲に設置すれば便利です。ラックを別に用意するよりも、すっきりとした浴室にすることができます。

・調光ライト
浴室の照明を明るさが調節できる調光ライトにしてはいかがでしょうか。お湯に浸かる時は少し暗めにすればリラックスできますし、掃除する時には明るくして、隅々までキレイにできます。半身浴が好きな方など、浴室である程度の時間を過ごす方には特におすすめできます。

これらの設備やパーツはマンションリフォームの時でなくても、浴室のプチリフォーム感覚で後付けできるものもあります。特に節水タイプのシャワーヘッドは、雑貨店やホームセンターでも購入することができる商品です。
ただし、特に既存のユニットバスに新たなものを取り付ける工事をしたい場合は、防水機能などに影響する場合もありますので、必ず専門の会社に相談・依頼するようにしましょう。
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《この記事のライター》
大塚 麻里絵
埼玉県出身 東京理科大学理工学部建築学科卒業
一級建築施工管理技士を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある女性技術者・ライター

(2019年11月1日記事更新)

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