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窓ガラスフィルムリフォームが凄い! 低予算で遮熱・防犯・飛散防止など多彩な効果を付与

窓ガラスフィルム
自宅マンションのリフォームをしたいという願望はあるものの、予算があまりないという方は多いと思います。でも実は低コストでも効果が期待できるリフォーム内容もあるのです。
それが窓ガラスにフィルムを貼ることによるリフォームです。防犯や遮熱、飛散防止にUVカット効果など様々な効果を現状の窓ガラスに付与できる窓ガラスフィルムリフォームは、低コストで手軽に導入できるため人気を集めています。今回はその詳細について紹介いたします。

※なお、窓ガラスは一般的にはマンションの共用部となりますので、窓ガラスフィルムリフォームをする前にマンション管理組合の承認が必要になる場合が多いです。あらかじめ管理規約を読んで、リフォームの際の規制事項を確認しておきましょう。

目次
1. 手軽で効果抜群! 窓ガラスフィルムリフォームとは
2. 窓ガラスフィルムにはどのような種類がある?
3. 自分で貼るのと、専門施工会社に頼む場合の違いは?

1. 手軽で効果抜群! 窓ガラスフィルムリフォームとは

窓ガラスフィルムリフォームの方法は簡単で、部屋に設置してある窓ガラスの表面にフィルムを貼るだけです。
さらに、窓ガラスフィルムリフォームはただ手軽にできるリフォームというわけではなく、安全面や快適性を大幅に高められるリフォーム方法でもあります。フィルム1枚で機能が劇的に変化するため、費用対効果の高いリフォーム方法のひとつといえます。
窓ガラスフィルム

2. 窓ガラスフィルムにはどのような種類がある?

窓ガラスフィルムには用途に合わせて様々な種類のものがあり、それぞれ特徴があります。
あらかじめ窓ガラスに付与したい効果を考えて、その性能をもつフィルムの導入を検討しましょう。

窓ガラスフィルムの種類には下記のようなものがあります。

・遮熱フィルム、断熱フィルム
・UVカットフィルム
・飛散防止フィルム
・防犯フィルム
・目隠しフィルム

複数の効果をあわせもつフィルムも多くあります。
他にも部屋の雰囲気を手軽に変えられる、デザインフィルムなどもあります。

ここからは各フィルムの特徴とどのような方におすすめなのか紹介していきます。

・遮熱フィルム、断熱フィルム
遮熱フィルムは日差しを反射させることでガラスの温度上昇を抑えて、その結果部屋の中の温度上昇も抑えます。断熱フィルムよりも低コストで導入できます。
断熱フィルムは熱の伝導を抑えて、部屋の温度を快適に保つことのできるフィルムです。窓に貼りつけることで夏場の熱を防ぐだけでなく、冬場も窓から熱が逃げるのを防ぐ効果を期待できます。結露対策にも有効です。

・UVカットフィルム
お肌の大敵である紫外線を大幅にカットしてくれるフィルムで、部屋の中にある家具やカーペット、畳などの色褪せを抑制することもできます。また部屋から漏れる明かりから虫を引き寄せる紫外線領域の光をカットすることで、防虫効果も期待できます。

・飛散防止フィルム
飛散防止フィルムは最もスタンダードなフィルムで、ガラスが割れた時に破片が飛び散らないようにするためのフィルムです。地震や台風などで窓ガラスが割れて部屋に飛び散り、二次災害が発生するのを防ぎます。

・防犯フィルム
防犯フィルムは窓ガラスを割れにくくするフィルムです。積層構造になっており、フィルムを貼ることで泥棒などがハンマーで割ろうとしても簡単には割ることができないほど頑丈な窓ガラスになります。防犯対策をしたいという方には防犯フィルムがおすすめです。窓ガラス飛散防止効果もあります。

なお、警察庁・国土交通省・経済産業省や民間関連団体による官民合同会議において、「防犯性能の高い建物部品」の普及促進を行っています。防犯性能試験に合格した防犯フィルムを施工する際に一定の基準を満たした場合、防犯性能の高い建物部品であることを示すCP(Crime Prevention=防犯)マークを貼り付けることができます。
こちらを導入するには窓自体のリフォームが必要になる場合もあり、コストがかかりますが、安全面を重視するのであれば導入を検討してみましょう。

・目隠しフィルム
目隠しフィルムは室内を外から見えにくくする効果があります。プライバシー保護の観点からも防犯上からも、室内の状況がわからないようにすることは重要です。
窓ガラスフィルム

3. 自分で貼るのと、専門施工会社に頼む場合の違いは?

窓ガラスフィルムは100円ショップで購入できるような非常に安いものもあり、自分で施工すれば低コストで導入可能です。ただし、業務用の窓ガラスフィルムとは品質・性能・耐久性で大きな差があり、素人にとってはきれいに貼り付けることも難易度が高めの商品です。

また、窓ガラスやフィルムの種類によっては、太陽の熱でガラスの表面温度が急激に上昇し、温度差でガラスが割れる「熱割れ」を起こしやすくなる可能性もあります。できれば専門の方にチェックしてもらい、適したフィルムを導入するようにしましょう。

自分で窓ガラスフィルムを施工する場合は、まず窓ガラスに小さなゴミが残らないように徹底的に掃除をしましょう。その後、正確に窓ガラスのサイズを測り、フィルムをカットします。水に中性洗剤を数滴入れて作った水溶液をガラス全体に吹きかけた後でフィルムを貼ると、位置調整が簡単にできます。貼り付けたあとは、ゴムヘラで空気を抜けば完成なのですが、シワができたり、小さなゴミが入ってフィルムが浮いてしまった場合、本来のフィルムの効果を出せなくなる可能性があります。

窓ガラスフィルムの貼り付けは素人には難しい作業ですので、予算が許すのであれば、専門の施工会社に相談するのが確実です。日本ウインドウ・フィルム工業会が技能検定試験を行っている「ガラス用フィルム施工技能士」という国家資格がありますので、その資格を所有するスタッフがいる専門施工会社に依頼すれば安心できます。

予算的に本格的なリフォームができなくても、窓ガラスフィルムリフォームなら手軽に導入できます。窓ガラスフィルムリフォームで改善できそうな悩みがある方は、ぜひ検討してみてください。


《この記事のライター》
大塚 麻里絵
埼玉県出身 東京理科大学理工学部建築学科卒業
一級建築施工管理技士を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある女性技術者・ライター

(2019年7月1日記事更新)

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