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マンションの収納を増やすリフォームの工夫とは

内装工事

マンションで収納を増やす場合に最初に確認することは

マンションの収納力を上げるリフォームや家具を固定する場合に共用部といわれる構造体に影響を及ぼす工事が発生する可能性もあります、まずはお住まいのマンションの管理規約を確認し、管理組合宛てのリフォーム申請や工事仕様の確認が必要になるか等を確認したうえで収納のプランニングを立てていくことがトラブルを防ぐ第一歩です。
DIYで収納家具を固定する場合や、リフォーム業者にプランニングを依頼する際には事前確認をお忘れなく。

収納物のリストアップと使用年月を考える

子供が増えたり、趣味を始めたりと物が増えるには理由がありますが、都度収納を拡大していくのはあまり良い方法とは言えません。まずはどのような収納物がどのくらいの量、どのくらいの期間増えるのかを書き出して整理してみると良いでしょう。
5年先位を見据えて整理すると一時的に増えるものは収納家具に、長く置いておくものでスッキリさせたい場合は造作家具(オーダーメイド家具)で、布などで目隠しをしながらしっかりとした固定をするなど用途によって使い分けると良いと思います。
現在の収納物も書き出して整理すると意外に不要物があったりします。
断捨離も収納力アップに一役買うことになるでしょう。
目先の収納物にとらわれて収納を増やしすぎても、どんどんしまい込んで結局着ない衣類のようにタンスの肥やし化し、いつまでたっても収納力不足を招くでしょう。

マンションで収納を増やすには

さて、実際に収納を増やす計画を立てる際に戸建て住宅とは違い、マンションの場合は増築をして専有面積を増やすことはできません。マンションのリフォームで収納を増やすと生活スペースが減ってしまう……? そう思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。
リフォームの工夫次第では、マンションでも生活に必要なスペースを確保しながら収納を増やすことができます。そのためには、どのようなアイデアがあるかご提案します。

上部空間を活用するロフト収納

マンションの収納を確保する一つの方法として、ロフトという選択肢はいかがでしょうか。天井高に余裕のあるマンションであれば、部屋の上部に階段つきのロフトを作るのも良いかもしれません。また、通常の天井の高さでも、小さなロフトを作り子ども専用の収納スペース兼秘密基地にすれば、お片づけが楽しくできそうです。
もしくは、天井側にいわゆる天袋と呼ばれる収納を作る方法もあります。その場合、天袋の下は今まで通りの生活スペースとして使えます。

壁厚を利用した収納も

マンションで収納に利用できる空間は、実は壁の中にもあります。専有部分内の部屋と部屋の間仕切り壁はおよそ7cmの厚さがありますが、その内部は空洞になっているので、この厚さを利用して収納を作ることができます。このような壁厚を利用した収納のことは、ニッチ、または「壁埋め込み収納」や「壁厚収納」と呼ばれます。
ニッチは奥行きの浅い収納になるので、細かいものをしまうのに向いています。例えば、玄関近くの壁にスリッパを立てて収納する棚や、キッチンのスパイスラックなど、場所と使うものに合わせて作ると良いでしょう。しかしながら、隣の世帯との境の壁にはニッチは作れません。また、マンションの構造によってはニッチを作れない壁もあるので、設計者や工事業者によく確認してください。
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薄型の棚で壁面を活用

壁は家の中でも大きな面積を占める部分です。壁面そのものも収納に利用しましょう。
造作家具で奥行きを30cm程度にすると意外に圧迫感も少なくなります。
また、マガジンラックのように薄い収納棚を壁面に作る方法があり、雑誌や絵本・書類ファイルなどの収納に向いています。この場合、コの字型の棚板と雑誌などが落ちないようにするバー状のパーツを取り付けることが多いのですが、市販の薄型のマガジンラックを壁に固定しても良いでしょう。
お気に入りの雑誌や絵本を「見せる」収納としても使えるので、廊下やリビングルームの壁をギャラリーに見立てて設置する場所を考えても良いですね。ただし、廊下の壁に設置するときは、大きな荷物を持って通るときなどのジャマにならないよう注意しましょう。

マンションでも簡易的な床下収納ができる?

生活スペースを減らさずに新しく収納を作る方法のひとつに床下収納があります。これは、文字通り床下に収納を作るわけですから「床下を自由に使える戸建住宅でないと無理なのでは?」と思われるかもしれません。しかし、マンションでも床を小上がりにすれば、簡易的な床下収納を作ることが可能です。

小上がりとは、ステップフロアやスキップフロアとも呼ばれ、床面の一部の高さに変化をつけた部屋づくりの仕方です。例えば、椅子の座面くらいの高さを目安にリビングの一角を小上がりにすれば、その高さ分の床下収納を作れます。また、小上がりスペースの床の高さを活かして掘りごたつ式の座卓にすれば、立ち座りが楽にできます。
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小上がり部分の床面は畳を敷けば和室風になりますが、部屋の雰囲気に合わせてフローリングやコルクなど、好みの床材を選びましょう。最近では、収納を兼ねた既成の小上がりユニットも販売されています。畳がセットされたものが多いですが、フローリングタイプもあります。こうしたユニットを利用すれば、大掛かりな工事なしに小上がりの床下収納が作れます。
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効率よく収納を作るコツ

以上のような工夫をすれば、マンションでも収納を増やせることがお分かりいただけたかと思います。とは言え、収納を作るには費用や時間が掛かります。例えば、小上がり収納なら床材の貼り替えのときに、ニッチなら壁紙の貼り替えのときにいっしょに工事を行えば効率的です。


《この記事のライター》
大塚 麻里絵
埼玉県出身 東京理科大学理工学部建築学科卒業
一級建築施工管理技士を有し、大規模修繕工事現場にも従事した経験のある女性技術者・ライター

(2018年11月1日記事更新)

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