前職はゼネコン企業で現場監督として働いていました。不動産事業をメインに行っており、そこで貸し出すための新築物件を建てる仕事が主でした。学生時代の同級生が「スーパーゼネコン」などの大きなゼネコンに就職し何十億、何百億という金額の建物を建てている中で、自分も「もう少し周りの世界を見てみたい」と思ったのが転職のきっかけです。建装工業が大規模修繕という分野の中でも大手だと知ったのはその頃のことで、試しに面接を受けてみようと思いました。当時の面接官の方がとても気さくに話をしてくれる方で、その雰囲気がいいなと感じたことと、新築工事は土地がなくなれば需要が減っていくのに対し、大規模修繕はこの先も需要が見込めるという点でまだまだ成長する分野なんだろうなと感じ、入社を決意しました。28歳の時でした。
入社した頃は当然、右も左もわからないまま任されたことをこなす日々でしたが、経験を重ねるうちに自分なりに「こっちの方がいいのでは」という部分が出てきます。そんな意見を上司に伝えたときに「どんどんやっていいよ」と言ってくれて。若手の意見も汲んでトライさせてくれる環境に、風通しの良さを感じました。当時、改修は新築と比べるとまだ発展途上な分野ではありましたが、だからこそこれから変えていけるんだという点に魅力を感じましたね。逆に中途採用だからこそ活かせる経験もありました。前職で図面とにらめっこしてきたおかげで、修繕の現場でも図面の理解がすぐできたり、コンクリートの修繕も構造を理解した状態で検査に入れたり…これまで培ってきたことを活かせる環境も自分にとって魅力だったのかな。
労働時間は前職から大きく変わりました。前職の頃は、休みは日曜と祝日のみ。徹夜をしたり、お客様の都合によっては休み返上で出勤しなければならなかったり…。「これは結婚できないな」と思っていましたね(笑)。同僚も含めてそんな人ばかりで、貴重な休みの日は休むことに徹したいので友達とも疎遠になって…。建装工業に勤めてからは、休みが取り易いおかげで家族との時間がちゃんと取れています。夜もそこまで遅くなることはないので子供が起きている時間には家に帰れます。実は転職した頃は「5年ぐらい働ければ…」という気持ちでいましたが、気付いたら13年目。仕事と家庭のバランスがとれるからこそ長く働けているんだと思います。
マンションの大規模修繕を主に行っています。外壁に足場をかけ、 塗装工事や防水工事、タイル面の不具合などの修繕をしたり…。他にも耐震補強工事やかなり古くなった団地の窓や玄関扉の交換、それらの工事のために必要な助成金の申請なども大切な仕事です。そんな事業部の中で私は、1つの現場の所長と社員10人程のグループのグループ長を任せて頂いています。所長として意識しているのは「現場の皆にとっていかに働きやすい環境をつくれるか」という視点。自分が苦労してきた経験をさせる必要はないと思っていますし、無理に厳しくする必要もない。私がこれまで感じてきた建装工業の風通しの良さを踏襲しながら、今の時代の空気感に合わせてやっていくのが、自分の現場の色作りなのかなと思っています。
今まで数多くの建物の現場を経験してきましたが、建物の高さや大きさ、請負金額、世帯数など、とにかく建装工業内で「一番」の現場を手掛けてみたいですね。社内的な話で言えば、他の支店や違う事業部に行って今までとは違う仕事をしてみたいという気持ちもあります。同じ仕事だけしていても、成長はある程度で止まってしまうと思うので。様々な部署を見て、様々な仕事を手がけて、また戻ってきた時にその経験を活かして成長していければいいなと思います。常に先のビジョンを見据えて仕事をしていきたいですね。
基本的に7時半には最寄りの駅に着き、少し早めに現場入りできるように心がけています。
朝礼後は現場のメンバーを集めて1日のスケジュールの共有を行います。デスクワークでは予算管理を行ったり、定例資料や工程表の作成などを行います。
昼食を取りながらメンバーとコミュニケーションをとります。
お客様や現場での打ち合わせを行ったり、再び現場巡回に出て確認業務などを行います。
戸締り確認をして、一日の仕事終了です。